【戯曲】貘を飼う

[恋愛・ラブコメ]

59

54,107

0件のファンレター

【紙の本でも発売しています。お問い合わせはunitsala@gmail.comまで。】
「ねえ、貘。どうして、こんなところまで、来ちゃったんだろう」
芥川の未完の遺稿から着想を得た、オリジナルの戯曲です。
夜ごとの悪夢に悩む作家の龍之介は、夢を食べてくれる貘を飼い始めますが、今度は不眠に悩まされるようになり……。
誠実で、意外にお茶目で、哀しいほど不器用だった芥川の晩年の日々を、彼を見守る周囲の人々の温かいまなざしを通して描いた、静かな作品です。

*2015年度テアトロ新人賞最終選考候補(受賞作は該当作なし)
※「実村文」名義
「テアトロ」2015年10月号に掲載されましたが、その後大幅に改訂。ここに載せてあるのが決定版です。

舞台写真は2012年に上演したときのものです。
【配役】
芥川龍之介……宮崎稲穂 Miyazaki Inaho
芥川文……実村文 Mimura Aya
内田百間……須藤正三 Sudo Masamitsu
平松ます子……渕野陽子 Fuchino Yoko(青年座)
菊池寛……北村伝次郎 Kitamura Denjiro

上演の記録はこちらにあります↓
https://www.unit-sala.asia/works2/dream-eater/

目次

完結 全35話

2022年10月09日 12:20 更新

  1. 時・所・登場人物 公開日: 2022/07/02
  2. プロローグ 公開日: 2022/07/02
  3. 第一幕

  4. 第一幕第一場(1) 公開日: 2022/07/02
  5. 第一幕第一場(2) 公開日: 2022/07/02
  6. 第一幕第一場(3) 公開日: 2022/07/02
  7. 第一幕第二場(1) 公開日: 2022/07/02
  8. 第一幕第二場(2) 公開日: 2022/07/02
  9. 第一幕第三場 公開日: 2022/07/02
  10. 第二幕

  11. 第二幕第一場(1) 公開日: 2022/07/03
  12. 第二幕第一場(2) 公開日: 2022/07/03
  13. 第二幕第一場(3) 公開日: 2022/07/03
  14. 第二幕第一場(4) 公開日: 2022/07/03
  15. 第二幕第二場(1) 公開日: 2022/07/04
  16. 第二幕第二場(2) 公開日: 2022/07/04
  17. 第二幕第二場(3) 公開日: 2022/07/04
  18. 第二幕第二場(4) 公開日: 2022/07/04
  19. 第二幕第三場(1) 公開日: 2022/07/05
  20. 第二幕第三場(2) 公開日: 2022/07/05
  21. 第二幕第三場(3) 公開日: 2022/07/05
  22. 第二幕第三場(4) 公開日: 2022/07/05
  23. 第二幕第三場(5) 公開日: 2022/07/05
  24. 第二幕第三場(6) 公開日: 2022/07/06
  25. 第二幕第三場(7) 公開日: 2022/07/06
  26. 第二幕第三場(8) 公開日: 2022/07/06
  27. 第三幕

  28. 第三幕第一場 公開日: 2022/07/07
  29. 第三幕第二場(1) 公開日: 2022/07/07
  30. 第三幕第二場(2) 公開日: 2022/07/07
  31. 第三幕第二場(3) 公開日: 2022/07/07
  32. エピローグ 公開日: 2022/07/07
  33. あとがき ~私たちの「ぼんやりした不安」~ 公開日: 2022/07/07
  34. 付録 『貘を飼う』をめぐる言葉たち 公開日: 2022/07/07
  35. 参考文献(抄) 公開日: 2022/07/07
  36. おまけ 田端文士村記念館に行ってきました(芥川三兄弟のこと、プラス太宰君のこと) 公開日: 2022/07/12
  37. おまけのおまけ 田端のお蕎麦屋「浅野屋」さん 公開日: 2022/07/12
  38. 最後に、なぜ百間さんだったのか ~「書かない」という書きかた~ 公開日: 2022/07/12

登場人物

芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892-1927)


作家。若くしてデビューし、一躍文壇の寵児となる。

世間一般のイメージとは違い、じつはお茶目で甘えん坊。一方で気遣いの人でもある。

数年にわたって不眠に悩まされている。

芥川文(あくたがわ ふみ、1900-1968)


龍之介の妻。八歳のとき、叔父の級友である十六歳の龍之介と出会う。のちに龍之介から熱烈な求愛を受け、彼に嫁ぐ。
天才肌の夫、その養父母と伯母、三人の息子という一家を支える主婦だが、性格はおっとりして、いつまでも少女のようなところがある。
龍之介の不調に心を痛め、親友のます子に助力を求める。

平松ます子(ひらまつ ますこ、1899-1957)

文の幼なじみで親友。良家の生まれで才気煥発、明るい性格。だが、弟妹たちを親代わりとなって育てるなど無理を重ねたため、体を壊し、自身の結婚はあきらめている。
文の悩みに親身になって応え、龍之介の秘書的な仕事を献身的にこなす。

内田百間(うちだ ひゃっけん、1889-1971)


龍之介の作家仲間で親友。本名は栄造(えいぞう)。岡山県出身。
飄々とした語り口の幻想怪奇譚という無二の作風で、のちに一世を風靡し、太平洋戦争も高度成長も生き抜いて昭和に大往生をとげるが、この物語の時点ではまだブレイク前。数少ない理解者の一人が龍之介だった。

菊池寛(きくち かん、1888-1948)


龍之介の作家仲間で親友。本名は寛(ひろし)。香川県出身。
文藝春秋社を興し、のちに芥川賞と直木賞を立ち上げるなど、実業家としても活躍する。兄貴肌で面倒見がよく、感激屋。
友人代表として龍之介の弔辞を読む運命にあることを、この物語の時点ではまだ本人も周囲も知らない。

ファンレター

ファンレターはありません

小説情報

【戯曲】貘を飼う

未村 明(ミムラアキラ)  mimura_akira

執筆状況
完結
エピソード
35話
種類
チャットノベル
ジャンル
恋愛・ラブコメ
タグ
戯曲, 脚本, 恋愛, 友情, 夫婦, 切ない, 芥川龍之介
総文字数
34,271文字
公開日
2022年07月02日 06:48
最終更新日
2022年10月09日 12:20
ファンレター数
0