孤独な十字路のブルーズ

作者 村山亮

[その他]

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「頭に浮かぶのはいつもイエス・キリストの姿だ」。二十八歳になった僕は最近奇妙なイメージを見る。それは誰もいない街を歩き続けるイエス・キリストの姿だった。
 僕は今ではあるIT企業に勤めているのだが、かつてはひどく鬱々〈うつうつ〉とした日々を送っていた。自分が何のために生きているのかさえ分からなかったのだ。そんなあるとき大学の同級生であるTに出会う。彼は金持ちの息子で、突飛なことをして日々をエネルギッシュに生きていた。頭をツルツルに剃り上げたり、フォルクスワーゲンビートルで日本中を旅したり・・・。要するに僕とは正反対の男だったのだ。
 そんな彼がある日僕に奇妙な告白をする。それは「自分は悪魔と契約した」というものだった。ある夜交差点に寝転んでいるときに、悪魔と出会った、というのだ。それはにわかには信じがたい話だったが・・・。
 僕の停滞した日々は彼の力によって、少しずつ動かされていく。やがて「トシトシ」と名乗るオカマバーの店主とも仲良くなり・・・(長篇小説)。

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小説情報

孤独な十字路のブルーズ

村山亮  papastathopoulos

執筆状況
完結
エピソード
7話
種類
一般小説
ジャンル
その他
タグ
物語, 精神, ユーモア, 哲学, 語り, 青春, 神, 悪魔, ロバート・ジョンソン, 大学
総文字数
79,478文字
公開日
2020年08月13日 21:57
最終更新日
2020年08月14日 18:51
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