永遠に、ぼくの心を
幼馴染で初恋相手の田代章乃は立花健祐の前から突然姿を消した。
年に一度の『交換日記』の約束をして、誰もいないホームで初めての口付けを交わしたあと、彼女は列車に乗り込み、こちらに向き直ると涙を滲ませながら叫んだ。
ドアが閉まったあともしきりに何かを訴えかけていたが、全く聞き取れない。
結局、分からず仕舞いでそのまま別れたのだ。
それが章乃を見た最後となった。
お互い17歳、高二の夏休み初日のことである。
……
そして十年の歳月が流れ去った。
毎年、章乃から年賀状だけは届くが、転居先の情報はなく、旧住所のみが記されているだけだ。
連絡手段もない。
依然章乃の消息は不明のまま。
健祐には腑に落ちないことばかりだ。
「なぜ章乃は自分の元から姿を消したのか?」
「今どこにいるのか?」
「なぜ自分を避け続けるのか?」
「章乃の身に何が起こったというのか?」
全てが謎のまま置き去りにされてしまった健祐。
健祐の心には未だに章乃だけが住みついている。
そんな健祐を見かねた会社の後輩、三枝文(健祐に心を寄せている)が、謎を暴くべく、章乃からの『最後の手紙』を唯一の手掛かりに、章乃捜索の旅に健祐を強引に連れ出す。が……
次の土曜日、健祐は同窓会で帰郷。
会場へ向かう前、章乃の旧宅へ向かう。
その場所で健祐は目の当たりにした!
……
「愛も命も分かち合える」と今も信じる健祐。
一途に章乃だけを求め、再会の旅路の果てに辿り着いた健祐を待ち受けていた運命とは?
『十七才の晩秋』
この言葉に秘められた真の意味が明らかになったとき、健祐のとった行動は?
健祐と章乃、それぞれの愛の形とは?
二人の切なく、純な恋心の行方は?
※《◆奇数節》《◇偶数節》で視点を変えて物語は展開します。
(他サイトでも公開中)
目次
完結 全46話
2024年04月13日 18:55 更新
-
序 章・恋 慕
- ◆12020年05月02日
- ◇22019年11月19日
- ◆32019年11月20日
- ◇42019年11月21日
-
第一章・写 真
- ◆12019年11月22日
- ◇22019年11月23日
- ◆32019年11月24日
- ◇42019年11月25日
-
第二章・足 跡
- ◆12019年11月26日
- ◇22019年11月27日
-
第三章・旅 路
- ◆12019年11月28日
- ◇22019年11月29日
- ◆32019年11月30日
- ◇42019年12月01日
- ◆52019年12月02日
- ◇62019年12月03日
- ◆72019年12月04日
- ◇82019年12月05日
-
第四章・予 感
- ◆12019年12月06日
- ◇22019年12月07日
- ◆32019年12月08日
- ◇42019年12月09日
- ◆52019年12月10日
- ◇62019年12月11日
-
第五章・同窓会
- ◆12019年12月12日
- ◇22019年12月13日
-
第六章・再 会
- ◆12019年12月14日
- ◇22019年12月15日
- ◆32019年12月16日
- ◇42019年12月17日
- ◆52019年12月18日
- ◇62019年12月19日
- ◆72019年12月20日
- ◇82019年12月21日
- ◆92019年12月22日
- ◇102019年12月23日
- ◆112019年12月24日
- ◇122019年12月25日
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終 章・晩 秋
- ◆12019年12月26日
- ◇22019年12月27日
- ◆32019年12月29日
- 『もう逢えぬ君に』2020年03月21日
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あなたにとどけ
- ◆12019年12月30日
- ◇22019年12月30日
-
あとがき
- 章乃の病状等について2020年05月31日
- 感謝、感謝、感謝……2024年04月13日
登場人物
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小説情報
永遠に、ぼくの心を
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 46話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 恋愛・ラブコメ
- タグ
- 青春, 純愛, 初恋, 幼馴染, 切ない, 泣ける, 17才, 運命, 【骨太小説】, シリアス
- 総文字数
- 138,340文字
- 公開日
- 2019年11月16日 20:13
- 最終更新日
- 2024年04月13日 18:55
- ファンレター数
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