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文字数 896文字

「あのさ……似たような事をあっちこっちでやってる私が言っても説得力ないけどさ……手際と段取りが悪過ぎだ」
 沙也加さんのお母さんに連絡後、事情を聞いた瀾さんは冷たく、そうコメント。
「う……」
「ストーカーの正体が市会議員なら……警察がどんどん駄目になってるような世の中だ、すぐに釈放されるだろ。けど……再発を防ぐ手は有る」
「何?」
「ストーカー市会議員の犯行現場の動画を、匿名で、市長と主立った市会議員と、そのストーカー爺ィの所属政党を含めた各政党の県支部に送り付けろ」
「わ……わかった……でもさ……」
「何だ?」
「実は……その……あたし、撫子ちゃんが関わってる例の『呪われた魔法少女のステッキ』の件で……」
「何で、それ知ってる?」
「あの……最初の1人が出た時に、あたしと一緒に居たのが……沙也加ちゃんで……」
 何故か、瀾さんの家に居た中学生ぐらいの女の子……沙也加さんの同級生らしい……が、そう言った。
「それと何の関係が有る?」
「だって、変だよ。いい齢したお爺さんが、中学生の女の子と相思相愛だって思い込むなんて……普通じゃないよ」
「だから……?」
「だから……あのお爺さんも……例の『呪われた魔法少女のステッキ』みたいなモノで……おかしくなって……」
「あのな……その爺さんが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()
「え?……どう言う(ゆ〜)事?」
「そこに居る児童養護施設で住み込みで働いてる奴に……似たような話を知らないか聞いてみろ」
「へっ?」
「あ……そう言えば……職場教育で散々……」
「何?」
「子供を性的虐待した大人とか……生徒に手を出して懲戒免職になった学校の先生とか……その手の……」
「え……えっと、にゃんこ……何言ってんの?」
「つまり……その……何て言うか……相手と相思相愛の筈だみたいな……あのストーカー市議会議員みたいな思考パターンは……()()()()()()()()()()()()()()()()()
「へっ? へっ? へっ?」
「だから……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。『呪われた魔法少女のステッキ』とは無関係に」
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