プロローグ 転生
文字数 1,350文字
「さてと・・・何しようかな・・・ウェブサイト・・・」
この夜は長いな。まだ9時だ。俺の青春なんてほんのちょっとだしな。好きな人には振られた、これだけ、高校エピソード、あとはサイトで賞を取ったぐらい・・・。ふっ、これが何のためにあるんだと思うばかりだ。
「ええとPv・・・89000か・・・」
とながらスマホなんてしていると時は訪れた。
「え・・・ちょ・・・」
気づかずうちにトラックが走ってきた。
「あ・・・あああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
目ン玉がひっくり返るぐらいびっくりして俺は死んだ。
魂がぬけていく。
これで人生エンドかよ・・・。なんて儚いものなんだ・・・。
え・・・ここどこ?なんか生きている感じするんだけど
「おっほっほほほほ・・・」
談笑している声が聞こえた。
「あなたは?」
「この世界の神じゃよ」
え?神なんているかよ。そんなの創作ファンタジーぐらいだろ、夢だ、夢であってくれ、俺は寝ている・・・俺は寝ている・・・。
「あんたは異世界転生して貰う」
「異世界転生!?」
おいおい、スライムじゃあねえだろうなまさか。
というかそんなのもファンタジーしかないよ!あり得るわけない・・・。
「能力は・・・まあそこは運じゃ!」
「運って言われてもなんかいいものかな・・・」
「それでは行ってらっしゃい!」
と言うと雲から落下していった。
え・・・俺マジで異世界転生してる・・・?
何言ってんだ俺・・・そんなことあり得るか、いやあり得るかもな、もしかしたら科学の発展で行ってるとか・・・というかどこまで落下してるんだ?
まさかだがこのまま落下死とかねえだろうな・・・。
やっぱ死ぬんだぜ、こりゃあ
バッシャーン!
水だ・・・もしかして池か湖に落ちた、生きてるぜ、これは・・・って!
なんとサメが、
海じゃないか!
急いで行かないと食われちまうぜ。
というか泳いでもこれ無理じゃん!俺確か水泳皆無的に無理だよな。
もう終わりだっ!
とバタついていると、
ビクッ!
なんとサメが逃げて行ったのだ。
え・・・なんで逃げて行ったんだ・・・気のせい・・・よし陸へ向かおう・・・。
***
はぁ・・・はぁ・・・やっと陸だ。
山に囲まれているな・・おっ!村じゃん。
原始的だな。戦国時代みたいだ。
村人発見!
「あ・・・あの・・・」
「はい?」
良かった、日本語通じたわ。
「私、異世界転生したんですけど・・・戻れる方法って」
「?異世界転生って」
「やっぱ無理そうやな・・・」
そして道を歩いていくと・・・。
「おっ!そこの若者!手伝ってくれないか」
「ちょっと質問したいことが・・・」
「なんじゃい?」
「現実に戻れる方法って?」
「何それ?現実?」
これ無理だね。
終わった・・・この世界で生きないといけないのかよ・・・。
「で、何ですか?」
「ユニコーンが逃げ出してしまって・・・」
「捕まえろと?」
「そういうことじゃ」
体力作業は無理ゲーなのよ。どうする?引き受ける?