三奈乃の読書日記

[創作論・評論]

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わたし――南ノ三奈乃が読んで面白かったと思う本を紹介していきたいと思います。
純文学多めになるかな? ……と思っていたのですが、エンタメもマンガも……もうなんでもありになってきました!
※表紙イラスト/ノーコピーライトガール

ファンレター

記憶の物語

書評とはこうでなければならないんだ! と思わされるような素晴らしい記事でした。読んでいるうち、三奈乃さんの感じられたことが私にもじわっと沁み込んでくるよう。たぶん『きことわ』という作品の核心を突いているからでしょう。
貴子と永遠子という名前にも、そんな意味があったんですね。古語のような独特の文体とも自然に溶け合っているのが分かり、三奈乃さんの分析の的確さにまたもや舌を巻く思いでした^^。「流れすぎていく時間の姿を逆照射的に浮かび上がらせる」という、作品の意図の読み取り方もさすが! いや~素晴らしかったです!
そうそう、同じことを体験していても、記憶って人によってバラバラだったりしますよね。そのすり合わせがまた楽しいことも多いんですが、逆にちっとも思い出してもらえないと寂しく感じることも(笑)。
何となく近づき難かった純文学の世界に、三奈乃さんのお陰でちょっとだけ近づけるかも、と思っています。この作品、私にとってすごく有難いです!

返信(1)

わあ、つばめさん、過分なお褒めの言葉をいただき本当にありがとうございます!(*^^*)
果たして「作品の核心を突いている」のかどうか、自分では甚だ心もとないところがあるのですが、でも『きことわ』という作品は読んでいて不思議に心地良い作品で、その感じを少しでもお伝えできたとしたらとっても嬉しいです^^
それから、つばめさんがさりげなく書いておられた「逆にちっとも思い出してもらえないと寂しく感じることも」、これ、すっごくわかります!私もけっこういろいろ覚えている方なので、相手が全然覚えていなくてモヤモヤ…みたいなこと、よくあります(苦笑)。「忘れた!」と言われてしまうと、もうどうしようもないので、「忘れられる人」の方が圧倒的に強いような…^^;
実は最近、一念発起して、意識的に現代純文学を読むというのをやっているのですが、けっこう面白い作品が多いんです。またぽつぽつと書いていきたいと思っておりますので、お時間のある時にまた覗いていただけたら嬉しいです。ありがとうございます!(^^)/