三奈乃の読書日記

[創作論・評論]

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わたし――南ノ三奈乃が読んで面白かったと思う本を紹介していきたいと思います。
純文学多めになるかな? ……と思っていたのですが、エンタメもマンガも……もうなんでもありになってきました!
※表紙イラスト/ノーコピーライトガール

目次

連載中 全30話

2023年03月05日 20:25 更新

  1. 第1話 今村夏子の衝撃(『むらさきのスカートの女』、『こちらあみ子』篇)2022年04月30日
  2. 第2話 朝吹真理子と西村賢太は対照的?(『きことわ』篇1)2021年12月04日
  3. 第3話 『きことわ』における近代――葉山の別荘(『きことわ』篇2)2021年12月05日
  4. 第4話 時間と記憶というテーマ(『きことわ』篇3)2021年12月07日
  5. 第5話 抽象的テーマの具体化(『きことわ』篇4)2021年12月11日
  6. 第6話 現代文学とアニメの接点(村田沙耶香『殺人出産』篇1)2021年12月11日
  7. 第7話 狂っているのは誰か?(村田沙耶香『殺人出産』篇2)2022年02月17日
  8. 第8話 保坂和志が教えてくれたこと(保坂和志『この人の閾』、『ハレルヤ』篇1)2021年12月20日
  9. 第9話 保坂和志が教えてくれたこと(保坂和志『この人の閾』、『ハレルヤ』篇2)2022年02月17日
  10. 第10話 戦前の名作時代小説に挑戦してみたの巻(中里介山『大菩薩峠』篇1)2022年02月18日
  11. 第11話 戦前の名作時代小説に挑戦してみたの巻(中里介山『大菩薩峠』篇2)2022年02月18日
  12. 第12話 戦前の名作時代小説に挑戦してみたの巻(中里介山『大菩薩峠』篇3)2022年05月31日
  13. 第13話 久しぶりに文芸誌を読んでみたの記(『群像』2022年4月号)2022年03月22日
  14. 第14話 伊集院版『こゝろ』? モデル小説?(伊集院静『いねむり先生』篇)2022年05月31日
  15. 第15話 弱冠24歳の直木賞受賞作(朝井リョウ『何者』篇1)2022年04月30日
  16. 第16話 あなたは「何者」ですか?(朝井リョウ『何者』篇2)2022年05月31日
  17. 第17話 このサイトにいる方々にお薦め?(柚木麻子『私にふさわしいホテル』篇1)2022年05月20日
  18. 第18話 下剋上サクセスストーリー?(柚木麻子『私にふさわしいホテル』篇2)2022年05月31日
  19. 第19話 少女と元少女の物語(トーベ・ヤンソン『少女ソフィアの夏』篇1)2022年05月31日
  20. 第20話 ユーモアと美しさと(トーベ・ヤンソン『少女ソフィアの夏』篇2)2022年05月31日
  21. 第21話 「いねむり先生」の真実(色川武大『怪しい来客簿』篇1)2022年06月25日
  22. 第22話 「来客」とは誰か?(色川武大『怪しい来客簿』篇2)2022年06月25日
  23. 第23話 永遠の瑞々しさと本格ミステリ(仁木悦子『猫は知っていた』篇)2022年11月13日
  24. 第24話 「練習する時間」の輝き(乗代雄介『旅する練習』篇)2022年12月10日
  25. 第25話 わたしの好きな落語家エッセイ・1(古今亭志ん生『なめくじ艦隊』篇)2022年12月11日
  26. 第26話 わたしの好きな落語家エッセイ・2(春風亭柳昇『与太郎戦記』篇)2022年12月24日
  27. 第27話 わたしの好きな落語家エッセイ・3(柳家小三治『ま・く・ら』前篇)2022年12月24日
  28. 第28話 わたしの好きな落語家エッセイ・4(柳家小三治『ま・く・ら』後篇)2022年12月24日
  29. 第29話 台北の風をあつめて(高妍『綠之歌(上・下)—収集群風—』篇)2023年01月18日
  30. 第30話 読後、自分の中の何かが変わっている(こうの史代『この世界の片隅に』篇)2023年03月05日

登場人物

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ファンレター

あたりまえの日々の営みを支えるひと

ああ、南ノさんがこうの史代さんの作品を取り上げてくださってうれしいです(´;ω;`) こうの史代さんの漫画、大好きです。こちらの『この世界の片隅に』も『夕凪の街 桜の国』も映画化されたときに出不精なわたしが映画館まで観に行きました。『この世界の片隅に』はアニメ、『夕凪の街~』は実写化でしたが、どちらもとても良かったです。 すずさんの夫となる周作さんとの出会い、あの子どもの頃の不思議な体験をよすがとして、おとなになった周作さんはすずさんを探し出したんですよね。その一途さに胸キュンですし、南 ... 続きを見る

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『この世界の片隅に』

以前、桐乃さんがエッセイで『夕凪の街 桜の国』を紹介してくださって、そのとき一緒に『この世界の片隅に』も併せて購入して読みました。 読み飽きることのない、読むたびに発見があるような魂の籠った名作だと感じました。絵も唯一無二といった素晴らしさがありますよね。 今回、南ノさんの案内で、なるほど……と、作品の解像度が高まり腑に落ちた思いです。 そうそう、水原が訪ねてくるシーンは、ドキドキしました。 夫が、すずと水原が好き合っているのを察して、一夜、すずを差し出そうとしたので。水兵である水原 ... 続きを見る

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「緑の歌—収集群風—」すごく良かった!

 お試しで、少し読みました。最初の頁はこれ、写真?と思うくらいの美しさ。そしてもちろん、海辺のシーンでははっぴいえんどの「かぜをあつめて」を流しながら読みました。見開きが素敵だったなあ。「かぜをあつめて」は、あ、この曲か、と。どこかで気にも留めずに何回も聞いていた曲でした。はっぴいえんどの曲だったんですね。  ちょっと読んだだけでも、夏の海風の湿気と青春のあやうい透明感がたまりません。主人公が、テレビで見るアイドルのような美少女ではなく、素朴な可愛いお嬢さん、というところも萌えポイントでした。 ... 続きを見る

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第29話

なんて瑞々しく繊細な絵なんだろう、素敵……と読み進めると、松本隆や細野晴臣という懐かしい名前が! 小学生の頃、「ヤングソング(通称ヤンソン)」目当てで明星を買いましてですね、いろんな歌詞に目を通した結果、「松本隆っていう人の歌詞がいいかも」と思ったんですよね(←なに様)。松本隆の帯の言葉、さすがですよね。 それからやはり大昔、YMOのアルバムはお小遣いで全部買いましてですね、なので細野おじさんにはかなり思い入れがあります。(細野さんのテクノなソロも好き)(懐かしくて自分のことばかりすみません ... 続きを見る

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風をあつめて

わたしが普段よく利用している電子書籍サイトで台湾の漫画の特集が組まれたことがあって、そのときにこの作品が紹介されていました。確か去年だったので、5月の発売記念だったのかもしれません。そのときは購入するまでには至らなかったのですが、あ、台湾の漫画なんだ、と今でも印象に残っています。 その作品を南ノさんがご紹介くださるなんて!(*´∇`*) 南ノさんが書かれているように、半世紀前の日本の曲を(しかもカバーではなくオリジナル曲を)、台湾に住む当時高校生の少女が偶然耳にして、そのときの感動から生 ... 続きを見る

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27話、28話拝読しました。

 いや、面白かったです。本の中身はもちろんですが、なんと言っても南ノさんの紹介とそして、ところどころに入る突っ込みや捕捉や感想が、もう話芸といっていいような絶妙さでした。余すところなく魅力を伝えて、読者と本の橋渡しをしてくださる、まるで「まくら」のような本のご紹介、堪能しました。  自分に、クリスマスプレゼントとしてご紹介いただいた落語家さんエッセイ三部作を上げたいです。

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落語家を通じて「戦争」を語る

ここ最近NOVEL DAYSで、有識者のみなさんが「戦争」を語られていました。 この落語家エッセイ、楽しく読めてそして深く人生を語られていて、それだけでも十分素晴らしいのに、南ノさんの切り口で「戦争」に対するアプローチをされていて、非常に感銘を受けました。 自分の人生を話芸に昇華する、落語家の生き様。表面は飄々としているというだけに、なおさら凄まじさを感じます。 落語に興味が湧きました(エッセイでは特に『ま・く・ら』に)。 読み応えたっぷりな作品を、ありがとうございました。

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救われました

 「与太郎戦記」の回、拝読しました。壮絶な体験をされて重厚な噺を得意と――ではなくて、その影を引きずらず、春風のように軽やかな落語(それも新作!)を志向されたところに何だかこの方の凄みを感じます。Wikiを見てみると落語を好む女子大生から親衛隊の「落語ギャルズ」が結成されたとか。新しい風を先読みできる面白い人だったんだろうな、と感じます。南ノさんが抜粋してくださったいろいろな場面を読むと、客観的に自分を見ていた方なのかなと推察され、是非そういった方が書かれた戦中記を読んでみたいと思いました。 ... 続きを見る

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なめくじ艦隊という字面の強さ!

南ノさん、とっても面白く拝読しました! いつも思うのですが、こちらのレビューを読ませていただいた時点でもう、本編をすべて読破したかのような満足感を味わえますね。ありがとうございます(*^^*) それにしても、なめくじ艦隊というタイトルのインパクトときたら。「なめくじ長屋」なんて幽霊屋敷よりよっぽどホラーですよ! こんな「真打」は勘弁してもらいたいですよね(^^;) あの、確か綾辻行人さんの某館シリーズだったと思うのですが、上巻のラストがこういう虫系の阿鼻叫喚シーンで、クモとその虫だけは ... 続きを見る

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24,25話拝読しました。

 『旅する練習』、サッカー少女に、アントラーズ。純文学はどうしてもしかめっつらしい印象がありますが、この題材を見たときに今どきの風をはらんだ軽やかな印象を受けました。サッカーの練習をしながら旅をする。でも、私がちょっと思ったのは、これで間が持つの? でした。出会いがあったりはするのでしょうが、それでもこの題材で「話」としての起伏をつけることができるのか。いくつもの賞に輝くのですから、読者を引きつける何かがあるのでしょうね、ひねくれ者の私としてはそこがとっても興味深いです。  『なめくじ艦隊』面 ... 続きを見る

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小説情報

三奈乃の読書日記

南ノ三奈乃  minano

執筆状況
連載中
エピソード
30話
種類
一般小説
ジャンル
創作論・評論
タグ
ブックレビュー, 書評, 芥川賞, 直木賞, 時代小説, 群像, 海外文学, 泉鏡花文学賞, 江戸川乱歩賞, 三島賞
総文字数
82,992文字
公開日
2021年11月27日 15:03
最終更新日
2023年03月05日 20:25
ファンレター数
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