桐一葉

作者 桐乃桐子

[日記・個人ブログ]

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(アオギリの一葉が落ちて天下の秋を知らせる。)

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42話『毒親とその周辺』

人様のお母様をつかまえて申し訳ないですが、桐乃さんのお母さんは最低ですね。
唯一お礼を言うとすれば、桐乃さんをこの世に生んでくださったこと。そして赤ちゃんのころからある程度の年齢になられるまでお世話をされたとするならそのことにもお礼を申し上げたいと思います。そのころは「やさしい母親になりたい」と思われたこともおありだったのでしょうか。それとも初めからそんな気持ちはなく母親になられたのでしょうか。
そしてその周辺のお母さんの一味のような無神経な人たち。
開いた口がふさがりません。
桐乃さんの気持ちはいったいどこへ?
お母さんになにか弱みでも握られていてのでは……と思うほどです。
「血の繋がり」を盾にするほど恐ろしいことはないとわたしは思っています。

そしてわたしも「毒親」という言葉を知ったのも、自分の親がそうかもしれないということに気付いたのもごく最近です。
もう20年近く前のことになりますが、メンタル不調になり職場のカウンセラーさんに話を聞いてもらいました。すると「お母さんと離れた方がいい」と言われました(とっくに一人暮らしをしていましたが)。わたしは「?」でした。仕事が原因の不調だと思っていたので「母のこと、なにか話したっけ……」と思いました。「お母さんは弱い人ですね」とも言われました。「この人は何を言ってるんだろう、母はあんなに強いのに」と思いました。
カウンセラーさんが仰っていたことの意味がわかったのは、自分が母親になってからでした。

どんな被害を被っていてもなかなか自分の親が加害者だとは気づけないものなのだと思います。
「血縁」「家族」神話も邪魔をします。

そしてそんな経験をしたことのない方には想像もつかなくて全く理解できないのだと思います。

自分がなってみて、母業の葛藤や困難さは身に染みて感じます。
でもなにかを言い訳に自分の弱さから目を背けることはせずにいようと思います。
辛かったら誰かに頼ってもいいし、助けてもらってもいい、とにかく守るべきはこどもなんですよね。



返信(1)

しおむすびさん、ありがとうございます(´;ω;`)
母親は、おそらくなにも考えずに、こどもができたから生んだ、というかんじだろうと推測します。
というのも、以前、母親から電話がかかってきて、あちらの息子さんにこどもが生まれたとの報告のあと、
「あんたは結婚しないの? こども生めばいいのに」
といわれました。
ちなみに、息子さんたちは、母親がかつて駆け落ちした相手の連れ子で、母親からすると義理の息子になります。
「わたしは結婚しないしこどもは生まない。孫が生まれたんならよかったじゃん」
とわたしがいうと、
「自分の娘が生んだ孫のほうがかわいい」と。
こいつどんだけアホやねん、と思いました。(口が悪くてすみません)
あげくの果てに、
「生むだけ生んでみたら。うちが育てたるし」
とのたまう始末。
「自分の娘もよう育てん人間が、孫をちゃんと育てられるわけないやろ」
と思わず正論をぶちかましてしまいましたが、さすがにそれでおとなしくなりました。
こんなかんじなので、たぶん、ほんとになにも考えていないんですよ。恐ろしいことに。
わたしが結婚しないしこどもも生まない、と決めた原因がもしかしたら自分にあるかもしれないなんて、露ほども思っていないに違いありません。

自分にとっては、自分が育った家庭環境が基準になるので、
「あれ、ひょっとして、うちってちょっとおかしい?」
と気づくのは、なにかのきっかけがあってから、というパターンが多いのではないかなと想像します。
自分の家の親子関係を客観的に評価するのは難しいですよね。
わたしは、父親の葬儀に母親が来なかったときに、
「ああ、このひとほんとにヒトとしてダメなやつだ」
と憑きものが落ちるように理解した気がします。

そのカウンセラーの方、すごいですね。しおむすびさんはお母さまの話をされた覚えがないのに、その指摘。
なにか、もつれた糸のようなものが見えたのでしょうか。
母親になるという選択をされて、心やさしい息子さんたちを立派に育てていらっしゃるしおむすびさんを、わたしは心から尊敬します。
その後、肩の痛みは少しは落ち着かれたのでしょうか。そうだとよいのですが。

温かく、力強いメッセージをありがとうございます (*´ω`*)