桐一葉

作者 桐乃桐子

[日記・個人ブログ]

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57件のファンレター

梧桐一葉落天下盡知秋

(アオギリの一葉が落ちて天下の秋を知らせる。)

ファンレター

第49話を拝読しました

はじめましてm(_ _)m
「生理の貧困」というタイトルから、恥ずかしながら発展途上国の切実な問題を取り上げてくださったのかな、と思って読み進めたら……平時の、しかも今現在の日本での問題ということにビックリしました。

経済的、社会(環境)的、精神的、全ての要因も突き詰めると「無理解」に繋がるのかなと思いました。
中学生の時、お友達が酷い生理痛で体育を見学したいと言った時(余談ですが、体育の授業の男女共習or別習の問題はおいといて、当時私の中学校は共習でした)、「サボリ」と決め付けた男性教師が根性論を持ち出して、「プールならともかく、生理ぐらいで見学は許さん!」と言い出して、女子数人で徹底抗議して父兄を巻き込んだ騒動になったことがあります。
これも、突き詰めると男性教師の無理解に尽きますよね。
「サボリ」と疑ったことではなく、根性で乗り切れるという発想が恐ろしいです。

あと、お話の後半に出てくる恣意的に買い与えない母親、これはもう、ホラーのような話で、虐待そのものですね。
まさか、家族とは言え、同性からもこういう被害にあうなんて……ショックです。
現実に被害にあっている少女の心中を思うと、居た堪れなくなります。

ほとんどの男性は、女性の生理のことを「知識として」は知っているでしょう。
しかし、うちの旦那もそうですが、生理用品を買ってきてくれることはないし、家にどれだけ在庫があるのかも全く把握してないと思います。
私が数種類を使い分けてることも、どこのメーカーの商品を使ってるのかも何も知らないと思います。
多分、値段も知らないし、月にどれぐらいの量が必要かも知らないし、関心すらないでしょう。
まぁ、私もわざわざ伝えていませんし、完璧に把握されててもそれはそれでちょっと怖いですけど(苦笑)

それはともかく、結局のところ、身体的な現象を知識として知っているだけだと不十分ですから、想像力の欠如や無配慮に繋がるのかなと思いました。

上手くまとめられませんが、ナイーブでデリケートな問題を真正面から取り上げてくださり、改めて考え直す機会になりました。
ありがとうございました!

返信(1)

櫟さん、はじめまして。
拙作を読んでくださった上にご感想までいただけて、とてもうれしいです。ありがとうございます!

そうなんです、わたしも最初に知ったときは驚きました。
そして櫟さんが書いてくださった「無理解」と「根性論」のお話にもびっくりです。まさしく昭和の化石のような男性教師……。
(そういうわたしも昭和の生まれですが……)
本人が無理だといっているのに「見学は許さん!」とは。もしそれで無理して授業を受けてそのお友だちが倒れたりでもしたら、責任問題ですよね。

故意に、娘に生理用品などを満足に与えない母親というのは、本文にも書きましたが、闇が深いなと思います。ほんと、ホラーです。
意外にも、といいますか、女性から女性に対する当たりが強いこと、けっこうあったりします。しかも、おそらく相手は無意識で。そういう言動をするのはたいていヤバい人間なので、じわじわと距離を置いて離れるようにしています。
離れられる相手ならまだいいのですが、これがなまじ家族だったりすると、神経すり減ってしまいますよね。

性に関する知識は現代でもあまりオープンには語られないので、男性がどの程度、女性の生理について理解しているのか、ちょっと想像がつかないです(^^;)
奥さんの生理を完全に把握している旦那さん、実際にいたらすごいなと思います(笑)
ふと思い出したのですが、まんがですけど、りべるむさんという方の『三十路とレディ』という作品に、女性の生理が異常に好きなアブノーマル教師が登場しておりました……。
あと、ずいぶん前の話なのですが、女性の声優さんだったか女優さんだったか、その方のお部屋に生理用品が置かれている写真だか映像だかを見た男性ファンが、その女性のことを「非処女」だと罵るという事件があったように記憶しております。
どうやらその男性ファンは、女性に生理が訪れるのは性行為を済ませた証だと思い込んでいたらしいのです。
怖い、と思いました。無知にも程があります。

正確な知識と、他人を思いやる健やかな想像力は必要だなとつくづく感じます。

こちらこそ、あちらこちらに話題が飛んでしまって申し訳ございません。
櫟さんのご経験をお聞かせくださり、ありがとうございます。
末尾で失礼いたしますが、櫟さんのしゃべログの「54字の物語」いつも楽しみに拝見しております。毎回とってもシュールでオチがすごいです。
『EGOIST』も途中まで拝読しております。わたしの知らない特殊な業界のお話で興味深く、この先どうなるんだろうとハラハラしながら読ませていただいています!