有機交流電燈 ダイアローグ

作者 mika

[社会・思想]

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27件のファンレター

☆NEW!!☆6/10「功利主義」と「自由主義」 #「哲学」がわかる! 
好奇心旺盛な社会科研究部の仲間たちが語り合う、そんな日常風景をお届けします。
映画、絵本、民話やおとぎ話、音楽、時事的な話題など。

※表紙はAdobe StockからFranzi Drawsさまの作品を使用させていただきました。


ファンレター

『塩の姫君①②』

あ、ジャンルごとにレイアウト変えたんですね! 見やすくなりました。
私は民話、昔話が大好きなので、『塩の姫君①②』のお話はとても面白かったです。
グリム童話版とユダヤ民話版の対比の妙と、南津海ちゃんと寿太郎くんのテンポのよい掛け合い(ツッコミ?)が楽しくて。優しいせとか先生も素敵。(今気づいたのですが、みんな柑橘類の名前……!笑)

グリム童話版のヒロインは、老女(フェアリーゴッドマザーというんですね!)のもとで、醜い姿に身をやつし、状況が変わるのをじっと待つ忍耐力と賢さがあるんですね。
ユダヤ民話版のヒロインはとても現代的! なんとなく、自分の中に潜む内なる男性性を育んでいく成長譚のようにも感じました。
真珠や塩のモチーフが意味するもの、クリストフォルスの聖人伝説など、興味深いお話もたくさん盛り込まれていて、大満足な回。
毎回丁寧に作られたmikaさんの連載は、楽しみながら知識を得られるので、私にとって有難いのです。
次回も楽しみにしています!

返信(1)

佐久田さん、お読みいただきどうもありがとうございます!
そうなんです、話数が増えてきて整理したいなと思いまして、テーマ別に並べ替えてみました。
見やすくなったとお聞きして、ホッとしました。

わあ、登場人物欄も見てくださったんですね! そう、柑橘類から名前をとっているんですよ。
気づいていただけて、うれしい気持ちでいっぱいです^^

佐久田さんも民話や昔話がお好きなんですよね!
昔話のモチーフを現代の物語に溶けこませた『マカロン浄土』は、タイトルの響きも面白く、さすがだと思いました!!

おとぎ話に登場する、困ったときに助けてくれる親切なおばさん(おばあさん)のことを、英語ではfairy godmotherと呼ぶそうです。

もともと、洗礼式(伝統的には幼児洗礼)の立ち合い人のことを「godparent」(代父母)と呼ぶ伝統がありました。
男性は「godfather」(代父)、女性は「godmother」(代母)と呼ばれます。
その洗礼式で洗礼を受けた子供は、代父母から見て「godchild」(代子、被後見人)となります。
伝統的なキリスト教社会では、代父母は代子の後見人となり、実の両親が死亡したときなどに養育や支援をするという社会福祉制度のようなものがあったそうです。

おとぎ話の親切なおばあさんは、不遇な立場にあるヒロインをどこかから見守っていて、ここぞという時に手助けしてくれるので、ゴッドマザー(代母)と言われるのだろうと思います。人知を超えた力を持っているので、フェアリーゴッドマザーなのでしょうね。
ちなみにゴッドファーザーと言うと、「代父」という伝統的な意味よりも、映画の影響からマフィアのボスを指す言葉になってしまっていますね。

「楽しみながら知識を得られる」と言っていただき、チャットノベルという表現方法で書いて良かったと、あらためて思いました!
ひきつづき楽しんでいただけるよう、わたし自身も日々学びながら、書いていきたいです。