もっと『闇の左手』~ゲセンへの秘密の扉~

[SF]

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15件のファンレター

私の戯曲『闇の左手』の、原作小説(アーシュラ・K・ル=グウィン著)を紹介するコーナーです。
詳しくは「はじめに」をお読みください。
(2023.12.13) ただいま整理中です。一時的にリンク切れなどご不便をかけますが、しばらくお待ちいただければ幸いです。

ファンレター

19-11,12拝読しました

 未村さんの訳には温かみを感じます。キャラクターに対する愛情がにじみ出ているのでしょうか。
 今回はオリンピックの直後でもあり、「空手」をからてと読んでしまいました(笑)この辺りを読むと、エストラヴェンの官吏としての有能さがわかって、おまけに若いころなので、今よりもっと美青年なのね~~、ときゃあきゃあ心の内で叫びながら妄想してしまいました。偉ぶらずに、そして卑屈にもならずにセシシャと対等な目線で救いを求めるエストラヴェンの高潔な感じがまた素敵です。(しかし、ル・グインさん。またカワウソ。カワウソのような滑らかなきらめき……って、イメージがわくようなわかないような~。カワウソはどっちかというと温かいところに生息しているイメージがありますが、何か思い入れがあったのかなあ)
 ちょっと気になったのは「何で暮らしを立てようてかね」これは方言ですか? 立てようというのかね、の意味だと思いますが、最初わかりませんでした。一般的な(方言も含む)言い方で私が知らないだけでしたら、すみません。
 19-12の愛国心ってなんだろう、のくだりは、確かに今再度読むと心に刺さりますね。純粋に自国の選手を応援したりする感情と、戦争や諍いにつながる感情と同根とは思いたくないけど……。
 ああ、ラストに近づいていく(涙)

返信(1)

いつもありがとうございます^^ こぼれ話に、今回の翻訳の苦労話も書いてみたので、よかったらそちらもあわせてお読みください。
このへんのエストラヴェンまた素敵ですよね~。私もずっと「カワウソ」のイメージなのは気になるのですが(笑)、どうもル=グウィンさんカワウソがお好きらしくて、『所有せざる人々』にもたしかペットのカワウソが出てくるんですよ。あのつるりと水にもぐったりするなめらかな感じがお好きなんでしょうね。(「なめらかなきらめき」は私が補いました。)北極圏にもカワウソはいますよ。シベリアの極寒の、川がそこだけ凍っていないところで(湧き水のため)、カワウソの家族が魚を取って暮らしているドキュメンタリーを見たことがあります。
方言ぽく訳したところ、わかりにくかったですか。あとでちょっと考え直してみますね。^^