有機交流電燈 ダイアローグ

作者 mika

[社会・思想]

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24件のファンレター

☆NEW!!☆第10話、第11話 チャット版にリライトしました。
好奇心旺盛な社会科研究部の仲間たちが語り合う、そんな日常風景をお届けします。
映画、絵本、民話やおとぎ話、音楽、時事的な話題など。

※表紙はAdobe StockからFranzi Drawsさまの作品を使用させていただきました。


ファンレター

五来重を知りました!!

こんばんは! 五来重、地元ゆえにか、ノーマークでした(僕は日立市在住です)!! 今度、著作を買って読みたいと思います!! 五来重の生まれた日立市の久慈郡(久慈浜)と言えば、『ゼロの使い魔』という大ヒットライトノベルの作者の出身地でもあります。また、出身高校は名前が水戸一高に変わって、のちに作家の恩田陸さんが通うことになった高校です。日立市には真言宗も多く、大谷派も近所に寺があるので、そういう繋がりもあるのかな、と思いました。日立市の山の方には修験道場もありましたし、霊場と言えば、日立市には『御岩神社』という、常陸国風土記にも記述されている日本有数のパワースポットもあり、もちろん茨城県と言えば柳田国男も住んでいました。五来重は出身地のフィールドをよくわかっていたので、それをのちの研究に活かしたのかな、と思いました。五来重を知ることが出来て良かったです!! ありがとうございます、福は内!!

返信(1)

成瀬川さん、さっそくお読みいただきどうもありがとうございます!
わたしは民話やおとぎ話、伝説の類を読むのが子どもの頃から好きで、長じてからは民俗学に興味をもつようになりました。
和辻哲郎、宮本常一、安吾の新日本地理などを読んでいるうちに、五来重と出会い、「こ、これは……!!」と目からウロコがぽろぽろ落ちるお話ばかりで、お正月や節分など折々で何度も読み返しております。
今回、成瀬川さんに五来重をご紹介することがかない、とてもしあわせであります!!
五来重の著作は電子書籍になっており、角川ソフィア文庫の五来重著作集10冊合本版(電子)が大変お買い得ですよ。

おおー、日立市には御岩神社という日本有数の霊場があるのですね。
今回引用した『仏教民俗学入門』にも「修験道と民俗」と題した章があり、「山に登ることは苦行であって、この苦行によって罪や穢を消滅させるのである。口先だけの懺悔ではなくて、身をもって懺悔し贖罪するのが山の宗教であった。しかもこの懺悔贖罪は個人のためというよりは、社会全体または村落共同体に代わってするのであって、これを代受苦という。」と書かれていました。
この「代受苦」という言葉を初めて目にしたとき、ユリイカ!!と叫び出したい気持ちになりました。
本書を読んで「山の宗教」に興味をもってですね、「不滅火」の章で取り上げられていた山寺立石寺にわたしも実際に登ってみて、歴史に思いを馳せたのでした。

読まれるのを待っている本たちがお手元にたくさんおありかとは思いますが、成瀬川さんの創作にインスピレーションを与えてくれる本だと思うので、お時間あるときにぜひ読んでみてくださいね^^

追伸:「カナリヤ鳴く空」みましたよ~! おすすめをどうもありがとうございました♪♪