第4話

文字数 399文字

「すみません。そんなことまでしてもらって」

 私は棺桶を引いていた。勇者を教会に連れて行って生き返らせるためにだ。
 パーティーの他の一人は置いてきた。彼女が「邪魔だから置いていく」と言ったからだ。

 それにしても重い。
 勇者のやつ身体が大きいから重い。だいたい185cmくらいか。
 その上、勇者の剣や鎧まで運ばなくてはならないのだから、たまったものではない。

「本当に大丈夫ですか。重くありません?」

 彼女が私の額の汗を拭く。

 彼女の服はさっきの戦闘で傷つき破れていた。
 彼女は魔法使いだ。魔法使いの服は元々露出が多い。それが破れているのだから、身体の色々な部分が露わになる。

 私の額の汗を拭こうと前にかがんだ彼女の身体の色々な部分が、私が見る気が無くても目に入ってしまう。

 私はため息をついた

 どうやら彼女の身体を見ていたら、私の身体の元気が出てきたらしい。

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