第10話

文字数 283文字

 彼女がシャワーを浴びている。

 私はベッドの上に腰掛けていた。
 裸でだ。
 別にいやらしい意味でそうしているのではない。私は普段、部屋で一人でいる時は裸になっている。
 だから、そうしているだけだ。

 彼女は遅いな。
 シャワーにいつまで時間をかけているんだ。
 彼女の様子を見に行ってやろうか?

 その時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。

 ドンッ!! ドンッ!!

 やけに力強いノックだな。
 無視しよう。
 裸でいるわけだしな。

 ドンッ!! ドンッ!!

 しつこいな。
 仕方がない。

 私は腰にバスタオルを巻いて部屋のドアを開けた。
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