第17話

文字数 432文字

 次の日の新聞には『教会焼失、灯油の不始末が原因か!?』と書かれていた。
 それによると、教会の焼け跡から3人の死体とモンスター1匹の死体が発見されたらしい。

 恐ろしい事件もあるものだな。

 あれからは冒険者が話しかけてきても、私は無視して通り過ぎることにしている。冒険者に関わるとろくな事がないからな。

 私はいつものように会社帰りに道を歩いていた。

「おい、そこのお前助けろ」

 また、冒険者が私に話しかけてくる。

 無視だ、無視。

「おい、何をしているんだ。早くやつの後ろから斬りつけろ」

 しつこい奴だな。

 …………ま、待てよ。
 どこかで聞いたことがある声だな。

 私が声がした方を振り向く。
 そこにはスライムがいた。

「何だ、スライムか」

 私は帰ろうとした。

 ―――――何でスライムがしゃべっているんだ!?

「何帰ろうとしているんだ。早くやれよハゲ」

 見ると、スライムの上にはあの勇者の頭が乗っていた。

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