第6話 NOVEL DAYSに願うところ

文字数 5,559文字

 第6話で書かせていただくことは、「お願い」の要素が多分にありますので、この回だけ「デス、マス」調の丁寧語にさせていただきます。

 文字数見ればわかりますが、今回は長いです。
 NOVEL DAYSに望むこと、願うこと。居心地が良いと感じるからこそ、もう少しこうなったら……と思うところを項目別に書かせていただきます。先ずは、システム的なことから、すこしずつ未来に向けて。
 システム的なことは、もしかしたらすでに実装されていることをこちらが気づかないところもあるかもしれません。え? そんなことも知らなかったの? と言うようなことがあったらそっと教えてください。

1.バグ?
 PCブラウザー上で、ファンレターのページ(ファンレター詳細を含む)から【ファンレターを書く】の隣(左側)にある【1話目から読む】のボタンをクリックすると、「ページが見つかりません」と、その下に「このページは現在ご覧いただけません。移動もしくは削除されている可能性があります。」となってしまいます。
 リンクエラーだと思うのですが、いつか直ることをお待ちしております。

2.バックアップ機能
 これは、あったらいいな的な要望です。
 PC用ブラウザーの編集画面で、【上書き保存】【保存してエピソード管理】【公開設定】のボタンがありますが、その横に【テキストをバックアップ】というボタンがあると便利だなといつも思います。
 編集画面で直接執筆や改訂をした後、【上書き保存】をクリックした後にテキストを全文選択してコピーし、テキストエディターにペーストするのですが、手間がかかるのでうっかり忘れて【保存してエピソード管理】をクリックしてしまうと、手元のテキストと公開した本文のバージョンが違ってしまうことがあるので。
 私のように編集画面では編集せずに、テキストを流し込むだけの人には不要の機能かもしれませんが。

3.プレビューの縦組み表示
 これも、あったらいいな的な要望です。
 NOVEL DAYSのビューワーは、組み方向を選択できるのが、縦組みで小説を書いている人にはとても使いやすく、また「縦組みでないと小説を読んだ気にならん」という年配の人にも優しい配慮がなされています。しかし、プレビューで確認することが出来ず、とりあえず公開してから、ビューワーで閲覧して確認する……という方法を採らざるを得ません。
 編集画面は横組みだからその必要はあるの? と思われる方も多いかもしれませんが、ビューワーを縦組みに設定している人に配慮しながら執筆できると、今まで以上に痒いところに手が届くようになるかと思います。

4.作者の「私書箱」
 作家と読者、或いは作者同士が連絡を取り合う方法は、今のところ『ファンレター』か『活動報告』以外にありません。
 言う方もちょっと遠慮しぃしぃで、言われる方も残しておくと恥ずかしくなるようなこと。
 例えば、ちょっとした誤字や脱字だったり、「○話目の文中の『徐ろに』って意味を逆に使ってませんか?」みたいなこととか、「神視点になっちゃってませんか?」みたいな指摘。作者にそっと教えてあげたいことってあると思うんです。
 もっと厳しい「かなり辛辣な批判」さえ、『ファンレター』を使わなければならず、またファンレターへのお礼もファンレターで返さなければならないパラドックス? それはそれで、ファンレターが増えるとランキングにも良い影響が出るので、得してる部分もあるんですけどね。
 でも、作者しか読めない『私書箱』があったら、周りに人に気兼ねなく伝えられることもあるかと思います。
 私書箱を悪用して、ストーカー的な書き込みをしたり、出会い目的に利用するような人に対しては、作者の側から拒否できる安全装置も必要ですし、そういう行為が複数に及ぶような人は会員登録を抹消されるような方策は必要かもしれませんが。

5.ジャンルの選択
 作品公開時に、いつもこのジャンルの選択で迷います。
 例えば「SF仕立ての歴史ミステリー」とか「学園恋愛ファンタジー」とか「社会派現代アクションホラー」みたいな作品だってあると思うのです。
 複数を跨ぐジャンルの設定って出来ないものでしょうか?

6.SNSとの連携
  Twitterだけでなく、FacebookやLINEとも連携できると良いかなと。私の場合はFacebookは本名でやってるので、ダイレクトなリンクは難しいんですけど、作家としての活動の一環としてFacebookを利用したい人もいるのではないかと。

7.読者に対しての工夫
 作者にとっては「書きやすい」サイトである一方で、読者にとって読みやすいサイトかというと……名作がずっとランキング下位に沈んでたりするので、宝探し的な愉しさはあるのですが、今週のオススメみたいなのがあってもいいかと思うんです。
 商売は置いといて、「これは視点が面白い」とか、講談社のスタッフさん側からのエディターズチョイスでも、或いは「人気作家さんが敵に塩を送る企画」(笑)みたいなのがあっても面白いかもしれません。
 AmazonやAppleMusicじゃないけれど、読者の☆やPVをデータ化して、好みの傾向から、「今週はあなたにこんなお薦めがあります」みたいなサジェッションがあってもいいかと? それにはAIを利用した大がかりなシステムが必要になるかもしれませんが。

8.順位について
 順位を付けるなら作品ページのどこかに「○○位/3日間」みたいな表示があっても良いように思います。それはシステム的な問題なので、そのうち出来たらお願いします……と言う感じで。
 順位そのものに関してですが、日頃から不思議に思っている人は私だけではないかと……。
 乱降下や急上昇も気になるところですが、「新着」や「本日」や「3日間」の急上昇のおかげで、☆やPVの少ない作品が読者の目に触れることもあるので、これはこれで、NOVEL DAYSの良さと私は捕らえています……が。
 1作で10万PVを超える人気作家さんの作品が常に上位にいるのは当然としても、不思議に思うのは、長期に亘ってのランキングでも、比較的読まれている作品が下位に沈んでいることです。
 試しに、ある特定のタグで月間ランキングを表示してみました。作家さん個人の優劣や作品の内容を云々する話ではないので、仮にAさん、Bさんとしておきます。
 Aさんの8月4日公開作は、☆が26で、PVが300台、ファンレター2件で10位にいます。ところが、Bさんの8月5日公開作は、☆がAさんと同じ26、1000を超えるPV、6件のファンレターがあっても何故か12位なんですよ。
 公開日は1か月以内だから、この1か月の合計を見る限り、同数の☆以外はPVもファンレターも上回っているBさんの作品がAさんを上回ると考えるのは当然だと思うのですが、なぜ下位にいるのか? 下位の怪とでも言いましょうか? 下位、怪、不可解(笑)
 私が当事者なら、なぜなんだ〜!? 教えてくれー!と言いたくなります。
 なにかの係数を掛けているのか? まさか人為的に選んでいる「見えない項目」があるわけではないでしょうし、システムの設定によって順位が算出されているとは思うのですが、「何を基準に算出されているのか」がわかると、順位変動に一喜一憂しなくても済むかと思う次第であります。
 カラオケの採点のように、文章をAIで精読して点数を付けてるとしたら、それはそれでビックリ! ですが。(笑)

9.コミュニティーの充実
 これは両刃の剣になりかねないのですが、自由参加コラボノベルを利用して何か出来ないものでしょうか? コミュニティーが充実すると、仲の良い作者同士の傷の舐め合いや、部外者に対する村八分みたいなことにもなりかねませんね。何もないから自由闊達な雰囲気があるのかもしれませんし、これはこれで今のままがいいのかもしれませんが。

10.作者へのフォロー
 新型コロナ以降、『キミスイ』のようなオンラインから紙の小説への流れは難しくなったように思います。むしろ、オンライン小説→オンライン漫画→オンライン映画と、全てがオンライン化され、そのオプションとして、オンデマンドプリントによる一定数の書籍を通販で流通させる……もうそういう時代が来ているのではないでしょうか?
 私のように趣味で書いてる作家だけでなく、NOVEL DAYSにはプロの作家さんもいらっしゃいます。少しでもそうした方々の収益に繋がるようなシステム作りが望まれているのではないかと思います。
 例えばNOVEL DAYSでも、人気作の連載が終わって2,3か月も経てば下位に沈んでいきます。でも、そうした作品に☆を沢山つけたくなるようなことってありませんか?
 「☆一つでいくら」みたいなのをやってるサイトもあるようですが、☆1コで10円、PV一つで1円としても、よほどの人気作家さんでなければ、お金になりそうもありません。
 しかし、オンラインノベルが課金制になった時に、クラウドファンディングのように、お気に入りの作家や作品に応援ポイントを付与し、付与したポイントに応じてファンドした側にもリターンがあるみたいなシステムは作れないでしょうか?
 漫画やアニメ、映画やテレビドラマ(それもこれからはオンラインが主流でしょうけど)へとメディア展開するに従って、書き手だけでなく応援した読者にも株主のように収益が入るシステムはどうでしょうか。
 一人で☆100コあげたくなるような作品もあるでしょう? 100個で1000円なら単行本よりは安いです。LINEスタンプに150円払うように、お気に入りの小説に☆15コとか?
 いや〜。こんなアイディア、タダで発信しちゃってよかったのかな?(笑)
 講談社さん、やるなら今ですよ。私が今まで考えたもの……例えば、昭和の時代に考えたピザの宅配とか、平成初期に言い始めたペットの健康保険とか、結構実現してるので。……って、お金にならなかったアイディアの自画自賛は、当に負け犬の遠吠えですね。(笑)

11.高齢者の開拓
 講談社の皆さまは実感されていらっしゃると思いますが、お金払って文芸誌を購入する読者は圧倒的に高齢者です。かくいう私も前期高齢者ですが、オンラインノベルの世界ではまだまだ少数派だと思います。
 Facebookはジジィババァばかりと若者は悪口を言いますが、そのFacebookで私が友達登録している50代〜60代半ばの高齢者予備軍は小説に飢えています。しかし、若い頃に結構リア充の生活を体験してきた彼ら彼女らは、ラノベに多い異世界ファンタジーや学園もののラブコメには殆ど興味がありません。テレビ報道や一般誌の記事で「オンライン小説=中高生〜中年までのオタク向け」と勝手に誤解しています。最大手の「〜なろう」を中心に考えたら、あながち間違いでもないのですが。
 中高年は何を好むと思いますか? 司馬遼太郎? 五木寛之? いやいや、伊坂幸太郎や森見登美彦も私たちの世代に読まれています。ただ、それは紙の小説だから。手に取って読める本に価値を見出す世代ですが、コロナはそうした価値観を根底から崩し始めています。コロナを機にますます紙の出版物は部数を減らすでしょうし、世界でも有数の高齢社会である日本で、未来の出版ビジネスを考えるなら、「オンライン小説に対してどうやって高齢者のサイフの紐を弛めさせるか?」が重要な課題ではないでしょうか?
 音楽では作り手の側も、山下達郎やユーミンや桑田佳祐がすでに前期高齢者ですが、もっと若いサチモスや髭ダンディズム、秦基博や星野源は、30〜50代に加えて60代くらいまでファン層を広げています。そうした比較的高齢のファン達は、オンラインで音楽を聴くことに抵抗はなくなってきていますし、YouTube閲覧(視聴)も日常茶飯事。映画もスポーツ観戦もオンラインで楽しんでいますし、ZOOMでオンライン飲み会もやってます。
 自分が小説を公開するようになって、そういうオンラインメディアに抵抗のない中高年の人たちから「オンラインで大人が読める小説のサイトがあるなんて知らなかった。ライトノベルか青空文庫だけかと思った」という声をずいぶん聞きました。要するにみんな知らないんです。十数年前の携帯小説『恋空』あたりで時間が止まってるんです。
 若者がドン引きして高齢者ばかりになっても困りますが(笑)、若い作家さんにとっても、オジさんオバさんや爺さん婆さんを唸らせる小説が書けたら、審査員の年齢層が高めの文芸賞受賞も夢ではなくなる?
 気持ちの若い(そこは大事です!)高齢者までをターゲットに出来る文芸オンラインサイトは、今後大化けする可能性があるのではないでしょうか?
 私がFacebookでリンクを公開した作品は、読者の大半がNOVEL DAYSの会員ではありません。書き手ではない「読み専」の彼らが、積極的に会員登録したくなるような工夫があるととても有り難いとつくづく感じております。彼らは、好きな作家に出会ったら☆1000個分くらいポンと払いますので。

 ゴタゴタ言わずに小説を書けと言われそうなので、エッセイ的なものはこれで終わりにしようと思います。

 老兵は死なず、ただ去りゆくのみ。

 要望ばかりで、中には実現不可能(実現しない方が良い?)なものもあるでしょう。でも、もし多くの方が望むなら、今後のNOVEL DAYSの健全な(そこ大事!)発展のために良いと思えることは是非実現していただきたいと思います。

 ダラダラと駄文を連ねてしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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