第2話 NOVEL DAYSに投稿
文字数 2,883文字
今年の3月に初めて書き上げた処女小説は、今読むと顔が赤くなるほど恥ずかしい。しかしPDFにしたテキストを、恐る恐る3人の音楽仲間に読んでもらったら、意外にも「感動した」と感想が返ってきた。
もしかしたらもっと多くの人がそう言ってくれるのではないか? と期待して投稿サイトを探した。それが今年の4月上旬。
その頃はまだNOVEL DAYSの存在を知らなかった。
自分の小説が「小説家になろう」に向かないのは最初からわかっていた。カクヨムやノベリストなど、いろいろ検討した結果、読者の年齢層が比較的高いことや、コンテストを頻繁に行っていることを知って、「エブリスタ」を選んだ。
処女小説『縁は異なもの?』は、エブリスタで初日に3つの☆が付き、3人が本棚に保管し、68のPVが付いた。PVの仕組みも知らなかった私は、68人もの人が読んでくれた! と喜んだが、3日経っても4日経ってもその数は増えなかった。
4月の終わり、新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人が自粛生活を余儀なくされていた。オンライン小説が読まれるチャンスかもしれないと思ったが、エブリスタでは読者は見込めない。いろいろ検索するうちに、初めてNOVEL DAYSの存在を知った。複数サイトの同時掲載が許されることを知らなかった私は、エブリスタからNOVEL DAYSに自作小説を引っ越し、同時に(後に挫折する)『一期一会 心の色』の掲載を始めた。
GW中、アマプロ問わずミュージシャンの友人が多い私のところには、コンサートやライブが中止になって先が見えなくなったという悲嘆の声が毎日のように届いた。
この感染症は簡単には収束しないかもしれない……と思った私は、緊急事態宣言が断続する5年後の近未来を舞台に、多くの小説や映画が悲劇か恐怖で終わるAIやアンドロイドをテーマに、ハッピーエンドの小説を書こうと思いついた。
以前にテレビドラマ向けシナリオコンテスト用に書いた「AIに恋してしまった大学生の悲劇の物語」を中核に、2日ほどで3万字弱の『Ai needs You』を書き上げた。
5月の連休中に2作目の小説『Ai needs You』をNOVEL DAYSに公開した。1日1話ずつ公開するつもりだったが、せっかちな私は待つことが出来ず、最初の構成だった全7話(現在は9話+2)を2〜3日で投稿してしまう。ちょうど募集中だった「骨太小説コンテスト」が気になった。ミステリー要素を含むSFと言っても、少々おめでたいボーイミーツガールの作品が『骨太』とは自分でも到底思えなかったが、「ものは試し」「小説の恥は書き捨て」とばかりに、【骨太小説】タグを付け、作品を<完結>にした。
公開すれば読んでもらいたいし、読んだ人の感想を知りたくなるのは、第1話に書いたとおり承認欲求があるからだ。
以前に「小説を書いてみたら?」と勧めてくれた、友人でギタリストの野呂一生氏にメールでリンクを送ってみた。国民的フュージョンバンド「カシオペア」を牽引し、長年創作活動を続ける高校時代からの友人は、お世辞抜きの本音で評価してくれる。その彼から、忙しい合間を縫って「読ませて貰いました。とても面白かったです」と返ってきた。
音楽の世界で活躍する友人が背中を押してくれたこともあって、2作目の小説には少し自信を持っていた。それでも公開当時は、いつの日か1000PVに届いたらいいなぁ……くらいに考えていた。
『Ai needs You』は、7月末に『Ai needs Yu』にリニューアルし、その際に☆はいくつか消えてしまったが、PVは5000を超えた。その閲覧数の半分以上はNOVEL DAYSの会員以外のはずだ。
友人から勇気を貰った私は、より多くの人に読んでもらおうとFacebookの友人限定で掲載ページを紹介した。
記事を読んだ音楽仲間から反応があった。昔のバンド仲間でギタリスト・作曲家として活動を続ける本島一弥氏、アマチュアとはいえ各地のロックフェスで活躍するギタリストの利幸氏はじめ、何人かが「良かった」と言ってくれた。
確かに作中で主人公はギターを弾いている。でも、ギタリスト限定で書いたつもりはないのだが。(笑)
極めつけは、十代の頃からレコーディングやコンサートでお世話になったギタリストの高橋マコト氏(元もんた&ブラザーズ)だった。彼は、こちらが恐縮するほど気に入ってくれて、自分のファンやフォロワーの皆さんに「私はのっけから引き込まれました!!是非読んでみてください!!」と拡散してくれた。
あとでマコトさん本人に聞いたら、お父さんが早稲田の文学部出身で小説を書いていたと教えてくれた。
おかしなもので、書いた本人がいくら「読んでください」とお願いしても読む気配さえなかった人が、「マコトさんが薦めるから」と読んでくれた。それが人徳というものなのだろう。
骨太小説コンテストで、『Ai needs Yu』は選外(審査当時は『Ai needs You』)だったし、一時は10位近くまで上がったランキングも今は100位以下。5,000PVを超えたと言っても、アクセス数を確認すると、リニューアル後の作品を完読してくれた方はたった11人しかいない。それでも、NOVEL DAYSでは11人も読んでくれているのだ。
実は7月末に『Ai needs Yu』をリニューアルした際に、別の2つのサイトでも同時公開した。ところが、エブリスタでは☆が1つでPVは1、カクヨムではどちらも0……となんとも悲惨な結果。つまり、読む以前に興味さえ持って貰えなかった。サイト内のコミュニティーでの宣伝活動もちゃんとしているのに。
オープンコミュニティーで、「NOVEL DAYSで5,000PV近く読んでもらった小説が他のサイトでは全然読んで貰えません。エブリスタで1PV、カクヨムでは0PV」と相談したところ、カクヨムに異世界ファンタジーを掲載して5,000PVを獲得しているアマチュア作家から「好き勝手なことばかり書いていれば誰も読んでくれないのはあたりまえ。まあそんなもんでしょ」と言われてしまった。
カクヨムの5,000PVはNOVEL DAYSの5,000PVより偉いのか? とがっかりした私は、意見交換していたそのコミュニティーを退会してしまい、0PVのカクヨムからは引き上げてしまった。
彼は「もっとみんなが何を読みたがっているかを聞いて、それに応えられなければ書き手の好き勝手な自己満足だ」と言いたかったようだ。
ならば、「ダメダメだった高校生の僕が、ある日突然異世界に転生して、勇者の剣を手に入れて、ドラゴンと戦って支配者を倒し、賢者の石で奴隷達を解放して、美少女に囲まれてウハウハのハーレム」みたいな小説を書けばいいのだろうか?
そんな小説を書けない私は、しばらくは他のサイトに浮気せずに、NOVEL DAYSに投稿を続けようと思っている。
もしかしたらもっと多くの人がそう言ってくれるのではないか? と期待して投稿サイトを探した。それが今年の4月上旬。
その頃はまだNOVEL DAYSの存在を知らなかった。
自分の小説が「小説家になろう」に向かないのは最初からわかっていた。カクヨムやノベリストなど、いろいろ検討した結果、読者の年齢層が比較的高いことや、コンテストを頻繁に行っていることを知って、「エブリスタ」を選んだ。
処女小説『縁は異なもの?』は、エブリスタで初日に3つの☆が付き、3人が本棚に保管し、68のPVが付いた。PVの仕組みも知らなかった私は、68人もの人が読んでくれた! と喜んだが、3日経っても4日経ってもその数は増えなかった。
4月の終わり、新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人が自粛生活を余儀なくされていた。オンライン小説が読まれるチャンスかもしれないと思ったが、エブリスタでは読者は見込めない。いろいろ検索するうちに、初めてNOVEL DAYSの存在を知った。複数サイトの同時掲載が許されることを知らなかった私は、エブリスタからNOVEL DAYSに自作小説を引っ越し、同時に(後に挫折する)『一期一会 心の色』の掲載を始めた。
GW中、アマプロ問わずミュージシャンの友人が多い私のところには、コンサートやライブが中止になって先が見えなくなったという悲嘆の声が毎日のように届いた。
この感染症は簡単には収束しないかもしれない……と思った私は、緊急事態宣言が断続する5年後の近未来を舞台に、多くの小説や映画が悲劇か恐怖で終わるAIやアンドロイドをテーマに、ハッピーエンドの小説を書こうと思いついた。
以前にテレビドラマ向けシナリオコンテスト用に書いた「AIに恋してしまった大学生の悲劇の物語」を中核に、2日ほどで3万字弱の『Ai needs You』を書き上げた。
5月の連休中に2作目の小説『Ai needs You』をNOVEL DAYSに公開した。1日1話ずつ公開するつもりだったが、せっかちな私は待つことが出来ず、最初の構成だった全7話(現在は9話+2)を2〜3日で投稿してしまう。ちょうど募集中だった「骨太小説コンテスト」が気になった。ミステリー要素を含むSFと言っても、少々おめでたいボーイミーツガールの作品が『骨太』とは自分でも到底思えなかったが、「ものは試し」「小説の恥は書き捨て」とばかりに、【骨太小説】タグを付け、作品を<完結>にした。
公開すれば読んでもらいたいし、読んだ人の感想を知りたくなるのは、第1話に書いたとおり承認欲求があるからだ。
以前に「小説を書いてみたら?」と勧めてくれた、友人でギタリストの野呂一生氏にメールでリンクを送ってみた。国民的フュージョンバンド「カシオペア」を牽引し、長年創作活動を続ける高校時代からの友人は、お世辞抜きの本音で評価してくれる。その彼から、忙しい合間を縫って「読ませて貰いました。とても面白かったです」と返ってきた。
音楽の世界で活躍する友人が背中を押してくれたこともあって、2作目の小説には少し自信を持っていた。それでも公開当時は、いつの日か1000PVに届いたらいいなぁ……くらいに考えていた。
『Ai needs You』は、7月末に『Ai needs Yu』にリニューアルし、その際に☆はいくつか消えてしまったが、PVは5000を超えた。その閲覧数の半分以上はNOVEL DAYSの会員以外のはずだ。
友人から勇気を貰った私は、より多くの人に読んでもらおうとFacebookの友人限定で掲載ページを紹介した。
記事を読んだ音楽仲間から反応があった。昔のバンド仲間でギタリスト・作曲家として活動を続ける本島一弥氏、アマチュアとはいえ各地のロックフェスで活躍するギタリストの利幸氏はじめ、何人かが「良かった」と言ってくれた。
確かに作中で主人公はギターを弾いている。でも、ギタリスト限定で書いたつもりはないのだが。(笑)
極めつけは、十代の頃からレコーディングやコンサートでお世話になったギタリストの高橋マコト氏(元もんた&ブラザーズ)だった。彼は、こちらが恐縮するほど気に入ってくれて、自分のファンやフォロワーの皆さんに「私はのっけから引き込まれました!!是非読んでみてください!!」と拡散してくれた。
あとでマコトさん本人に聞いたら、お父さんが早稲田の文学部出身で小説を書いていたと教えてくれた。
おかしなもので、書いた本人がいくら「読んでください」とお願いしても読む気配さえなかった人が、「マコトさんが薦めるから」と読んでくれた。それが人徳というものなのだろう。
骨太小説コンテストで、『Ai needs Yu』は選外(審査当時は『Ai needs You』)だったし、一時は10位近くまで上がったランキングも今は100位以下。5,000PVを超えたと言っても、アクセス数を確認すると、リニューアル後の作品を完読してくれた方はたった11人しかいない。それでも、NOVEL DAYSでは11人も読んでくれているのだ。
実は7月末に『Ai needs Yu』をリニューアルした際に、別の2つのサイトでも同時公開した。ところが、エブリスタでは☆が1つでPVは1、カクヨムではどちらも0……となんとも悲惨な結果。つまり、読む以前に興味さえ持って貰えなかった。サイト内のコミュニティーでの宣伝活動もちゃんとしているのに。
オープンコミュニティーで、「NOVEL DAYSで5,000PV近く読んでもらった小説が他のサイトでは全然読んで貰えません。エブリスタで1PV、カクヨムでは0PV」と相談したところ、カクヨムに異世界ファンタジーを掲載して5,000PVを獲得しているアマチュア作家から「好き勝手なことばかり書いていれば誰も読んでくれないのはあたりまえ。まあそんなもんでしょ」と言われてしまった。
カクヨムの5,000PVはNOVEL DAYSの5,000PVより偉いのか? とがっかりした私は、意見交換していたそのコミュニティーを退会してしまい、0PVのカクヨムからは引き上げてしまった。
彼は「もっとみんなが何を読みたがっているかを聞いて、それに応えられなければ書き手の好き勝手な自己満足だ」と言いたかったようだ。
ならば、「ダメダメだった高校生の僕が、ある日突然異世界に転生して、勇者の剣を手に入れて、ドラゴンと戦って支配者を倒し、賢者の石で奴隷達を解放して、美少女に囲まれてウハウハのハーレム」みたいな小説を書けばいいのだろうか?
そんな小説を書けない私は、しばらくは他のサイトに浮気せずに、NOVEL DAYSに投稿を続けようと思っている。