(二)-20

文字数 288文字

 結局会議はそう結論づけられ、一堂のため息で締めくくられた。
 小内海とひまわり警備の関係は明らかだった。それにも関わらず、小内海は取り調べて知らぬ存ぜぬを貫き通した。きっと弁護士がくることがわかっていたのだろう。つまり小内海は、逮捕されたときから別府弁護士のことを待っていたわけだ。
 今回の逮捕の一件はイチかバチかのところがあったが、小内海に弁護士が来たことから、MGKグループが組織的に動いていることがはっきりした。その点では収穫であった。とはいえまさか、こうなる事態が待っているとは思わなかった。
 ともあれ、捜査はそれまでと同じように地味に足で進めることになった。

(続く)
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