(二)-8
文字数 361文字
その具体的な方法というのが、MGKセキュリティというマレーシアに拠点を持つ警備会社を通じたものであった。この会社は米軍の特殊部隊経験者やフランス外人部隊出身者などの実践部隊をも持つ、実質的な民間軍事会社であり、海外では紛争地域などにおける警備業務や、各国の軍からの依頼による軍事作戦に従事することもあった。また、日本法人も持っていて、会社名を「ひまわり警備」といった。このひまわり警備も、国内で通常の警備業務だけでなく、のどかな名前とは裏腹な荒事をおこなっている疑いがもたれていた。数年前にはゴシップ系の写真週刊誌にその黒い疑惑が取りざたされたこともあった。
MGKホールディングスが小内海など経営企画室を通じてこのひまわり警備に指示をして、強面のメンツを使って、畳屋の老夫婦を脅迫したと、捜査ではにらんでいた。
(続く)
MGKホールディングスが小内海など経営企画室を通じてこのひまわり警備に指示をして、強面のメンツを使って、畳屋の老夫婦を脅迫したと、捜査ではにらんでいた。
(続く)