(二)-18

文字数 210文字

「県警のエリートの方でしたか。これは大変失礼しました」
 そう言って、別府弁護士は初老の小内海は立ち上がり、部屋を出ていった。
 小内海は取調室を出るときから口元をゆがめてニヤケ顔だった。そして署内を一瞥した後、別府弁護士とともに署の正面玄関から立ち去った。正面玄関のドアを押し開いて外へ出るとき小内海は署内を一度振り返り、「覚えていろよ」と言って立ち去っていった。

 木葉らは署の二階にある自分たちのデスクに戻った。

(続く)
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