第18話:伊賀の仕返し療養と回復

文字数 2,042文字

 他に三峯神社、箱根神社、大洗磯前神社、戸隠神社奥社、別所温泉の北向観音で悪霊退散の御利益があると分かった。8月19から22日、車に乗り富士周辺のドライブに出発。富士白糸の滝、箱根神社、日向薬師、熱海の来宮神社の大楠へ2泊3日で出かけた。最初に10時に富士白糸の滝に到着し、ゆっくり涼んで気を落ち着けるように目をつぶり、ひたすら悪霊退散と祈願した。

 その後、御殿場を抜け箱根芦ノ湖へ行き箱根神社でも念じた。芦ノ湖、湖畔の宿に宿泊。翌日、熱海へ向かい10時頃、熱海の来宮神社近くの駐車場に車を止めた。その後、来宮神社をお参りし大楠の周りを回った。翌日は、小田原から小田原厚木道路で厚木の奥の七沢にある日向薬師で悪霊退散と念じた。その後、国道246号線を走り、町田、川崎を抜けて15時過ぎに目黒の家に帰った。

 以前、的確な助言してくれた恩人に連絡して面会してもらい、お陰様で、徐々に悪い夢を見なくなったとお礼を言うと、良かったね言ってくれた。帰り際に私の除霊に関する事が書いてある本を買うと、もっと詳しく書いてあると言った。翌日、大きな書店へ入り早速、購入。そこには人が悪い事された時には自分の悪霊が、その人の乗り移れと念じると心根の悪い人には近くの悪霊が乗り移りやすいと書いてあった。

 数日後、武田君にあった。それが書いてある本2冊を渡し、川間さんにも読んでもらった。その後、9月1日、日曜に川間さんと武田君と伊賀の3人で目黒の目黒不動尊へ行き飯島編集長を心に描き悪霊を去れと念じ続けた。10分も念じて終わると伊賀は、すっきりとした。その後、川間さんから電話が入った。その電話で、飯島編集長が、冬の健康診断での臨床検査の値が異常だと指摘された。

 そのため、2次検査の結果、週1回の人工透析となった。その病気が原因で編集長を解任され倉庫係の責任者になったと知らせてくれた。この知らせを聞いた伊賀と武田は、ちょっと、やりすぎたかなと言った。それに対して川間さんは、大喜びで多く人の恨みのせい自業自得よと語った。そして寒くなり12月を迎えた。やがて、1997年が到来した。

 1997年3月11,12日、熱海の梅と早咲き桜の祭りが開かれると知り出かけた。11日に熱海梅林と早咲き桜を見て、多くの写真をとり、ホテルに泊まり温泉につかった。翌日、9時に出て、隣町、湯河原の梅林を見学し3人で散策した。そんな5月末、515事件の新たな事実が判明。それに倉木先生が関係してる事が話題になった。

 そのため「私と515事件」の本が影響を受けマスコミで話題になり急に売れ出した。この様子を見て、伊賀は、出版業界は話題性が重要だと痛感した。7月、「帝銀事件編」の本が増刷をして評判になった。8月の休み、伊賀は、長野県の栂池、白馬高原に行き散策し1泊。翌日、大町山岳博物館、大王わさび農場へ行った。その後、松本城近くの美味しい蕎麦屋で昼食をとり松本城の見学してくの写真を撮った。

 この頃に、伊賀は、すっかり主夫になり炊事、洗濯、買い物も安くてうまいものを仕入れた。一方、伊賀が、出版した3冊の小説の2巻目「帝銀事件編」のスキャンダラスな投書が出版社に送られ騒動になり、その話題で小説が売れて印税が増えた。今年は、1巻目の「軍医時代の経験」に同時期を過ごした年代の男性達からの投書が話題を呼んだ。

その内容は、小説に書いてある様に人命救助の観点から、日本人の兵隊も中国人も分け隔てなく助けたというくだりについて多くの異論が飛び出した。日本軍の肩を持つ発言、行動が多かったとの投書が発表された。このため今年も昨年に続き、「軍医時代の経験」「帝銀事件編」「下山事件編」がワイドショーで取り上げられ中高年に話題を提供したのだった。

 そのため昨年以上に伊賀の書いた本が売れ続けた。その他、この年の日本列島は猛暑。梅雨明け以降、広い範囲で猛暑に襲われた。7月22日に岐阜県多治見市で最高気温となる39.4度を観測。8月の平均気温はほぼ全国で戦後最高を記録。6月から8月の平均気温も平年より1.64度も高く過去最高であった。そのため、熱中症により高齢者ら多数が死亡した。

総務省消防庁によると7から9月の3カ月間に熱中症のために救急車で病院に運ばれた人は5万3843人と前年の4倍強。気象庁の異常気象分析検討会は「30年に1回の異常気象」と指摘。北半球中緯度の気温がエルニーニョ現象とそれに続くラニーニャ現象で上昇した所に勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けた事を原因とし発表した。

 その別荘は、千歳空港にも苫小牧も近く便利。サラブレッド牧場で有名なの日高も近く札幌に出るのも便利である。そこの広々とした立派な別荘を見て、伊賀は、欲しくなった。その話をすると奥さんも賛成し家族も夏に涼しい所は良いと言うので買う気になった。そこで苫小牧に2泊して土地の価格を聞いてみると、安く、北海道民・富裕層の木造の別荘も数多くあることが分かった。
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