リデビュー小説賞 座談会 #3
文字数 10,892文字
をリデビュー小説賞へ投稿しています、牧坂と申します。
ここまでの座談会とても楽しくロムっておりました。私が全力でやりたいこと書きたい事はすでにリデビュー賞へ投稿している原稿で示していますが、ここまでの座談会を踏まえた上で0から書いてみるのも面白く思いました。
お聞きしたいこととしては、
すでに類似のそれは出ていますがジャンルについてはやはり気になっています。
「スポーツもの」というジャンルについて、どうお考えでしょうか?週刊漫画などでは絵的に魅せられることもあって比較的ポピュラーなジャンルであると思いますが、
小説・ライトノベルにおいては基本的に文章で表現しないといけないこともあって、ハードルは高いジャンルという認識でしょうか?ルール説明をしないといけない前提や、小説ライトノベルを読む読者層とは違うなどのハードルもあるでしょうか。
自分としては学生が主人公になることでベーシックな恋愛青春(ラブコメ的な)要素があり、盛り上がりやすいスポーツ描写(戦闘描写)やそこへ至るまでの積み重ねの段階まで含めて、ストーリー的にもキャラクター的にも山あり谷ありの構成を組みやすいジャンルである、と認識しています。
>空伏さん
その節は大変ありがとうございました。もちろん覚えておりますよ~。
作家さんのSNS発信について。これは「投稿サイト」などと同様に悩むところですよね。
ただ、個人的には、著作の宣伝も含めて作家さんが発信してくれること、ファンとつながってくれることは、この時代には善が多いのでは。ファンサービスとしても重要ですし。
心配することとしては、やはり時々、あ、その発言は炎上しそう……などと思うこともあるので、あくまでネットリテラシーは通常よりも高めに持っておいてほしい、ということでしょうか。
(僕たちも会社の看板があるので、これでも発言は非常に気をつけています…笑)
あとは、話題がはみ出ちゃいますが、情報が更新され、分散されすぎることによって、僕たちが発売から時間がたった、既刊の紹介などができなくなっていることには不安を覚えます…。一年、二年前の本とかでも、きちんと宣伝をしていきたいのですが、どうしても新刊偏重になってしまう。
お世話になった、講談社タイガ二周年の、「タイガの既刊の感想ツイートしてプレゼントが当たる」は、少しでも、発売から時間が経った本にもスポットライトを当ててほしいという思いでした。
(ちょっとだけリデビュー賞も、コンセプトが近いですね)
>伝奇ジャンルなどについて
大澤さんが仰っているように、物量の問題はあるかもしれません。あとは、ジャンルとしてのくくりの問題でしょうか。
新本格時代には、綾辻さん・有栖川さん・法月さん・我孫子さんなどを筆頭に、数多くの才能が世に出て、一大ムーブメントを巻き起こしたそうです。
『空の境界』の初期帯には、「新伝奇ムーブメントの起点にして頂点」と書かれていたように思います。ここがあくまで起点として、波が広がっていけば、また違った展開があったのかもしれません……。
>和久井様
返信が漏れており、失礼いたしました。
原稿、あらすじやタイトル切りなどはいたしませんよ。メフィスト賞などでも、よっぽどの……小説の体をなしていなくて、読み進めることができない、など以外は、きちんと最後まで読むようにしております。
まして、今回はプロの作家さんに原稿を出していただいているので、きちんと読み切ることは、最低ラインの礼儀だと思っています。
ただ、もちろん、冒頭で物語に引き込んでくれたり、登場人物に感情移入させてくれたり、と、いい小説ならば、より楽しんで読ませていただけますね(笑)
スポーツもの、ですか。小説では、やや不得意なジャンルとされますよね……。
MW文庫さんなどでは、綾崎隼さん、天沢夏月さんなどが、サッカー小説やテニス小説をご執筆されていますが……。
基本的には、おっしゃる通り、小説には絵がないため、複数人数が入り乱れる会話・行動などは、読者がイメージしにくい、ということは間違いなくあります。そのため、サッカーや野球よりも、少人数のスポーツ、剣道(武士道含む?)やボクシング、または陸上・マラソン等の個人競技などのほうが、向いていることは確かです。
それでも、野球だと、名作『バッテリー』のようにバッテリーの人間模様などに焦点を置くことで、描くことはできたりしますよね。
ですので、描き方の発明であったり、どういうスポーツを選択するか、などによって、面白いジャンルになる可能性は高いと思います。
読者層……については、暴論で、「小説を読むようなやつは文化部で、リア充スポーツに興味がない!」なんてことは思いません(笑)ただ、書店の小説売り場に来られるお客さんに、スポーツ小説を手に取らせるためには、売り方、届け方の工夫は必要だと思っています。それは僕たちのお仕事でもあります……。
まだご著作を拝読していないのですが、バスケットがどういう風に描かれるのか(動きが多く難しいと思うのですが!)非常に楽しみです。
あ、そして、リデビュー小説賞、既存原稿だけではく、もちろんですけども、新規原稿、サイト内での連載原稿も大歓迎ですよ~。
はじめまして。浜野稚子と申します。
たくさんの投稿作品、魅力的なタイトルの作品が多くて読ませていただくものを選ぶだけで迷い、楽しくなります。その分、タイトルの大切さを考えるようになりました。私はタイトルを考えるのがとても苦手なもので。伝えたいこと、テーマはとてもはっきりしているつもりなのにそれを伝えられるタイトルをつけるのが難しい。自作はタイトルから受ける印象より中身が重いという感想をいただくことがあります。どうしたら誘い上手なタイトルが浮かぶのでしょう。もちろん、面白いストーリーをしっかり考えることが一番大事ですけれど。
すみません、ただの呟きになっちゃいました……。
(現在投稿しているものは、【エンマカンパニー】
【野菜ソムリエ農家の赤井さん】の二点です。タイトル……)
タイトル、難しいですよね……。僕もよく、作家さんと悩んでいますし、部員から出てくるタイトルにもいちゃもんをつけたりします(汗)
・作品イメージを表すもの
・キャラクタイメージを表すもの
・決め台詞などから取るもの
・読者の感情に訴えかけるもの
・テーマを説明するもの
・あらすじみたいなタイトル
等々作り方はいろいろあると思うのですが……。大体10案~20案くらいブレストして選ぶことが多いですよ。
逆に、これは厳しい……というタイトルは、僕は「雰囲気タイトル」と呼んでいますが、なにかそれっぽい、いいことを言っているふうで、雰囲気しか伝わらないや、あまりに類似のものが多くて店頭で沈んでしまうタイトルでしょうか。
すいません、あまり参考にならないかもしれません(汗)
タイトル……。
ぼくは基本的に、編集さんが決めてくださったイラストレーターさんや、編集さんが言ってくるタイトルに対して、一度も拒否したことはないですね。イラストのイメージすら何かご依頼したことないですよ。
技能の高いイラストレーターさんに対して何か言うなんてとんでもないです。
もちろん同様に、マンガにしてくださる漫画家さんに対しても一言もないです。クリエイターとしてはぼくより漫画家さんたちのほうが技量がずっと高いと常日頃から感じていますし、どんな改造をしていただいても全然OKだと考えています。一度も後悔みたいなことなかったですね。
むしろイラストレーターさんや漫画家さんには、ぼくに対しての気遣いなど少しもしてほしくないと強く感じているほどです。
ただタイトルだけは、編集さんがつけてくるタイトルに対して「それどうなの?」という程度に意見は伝えることがあり、最終的には編集さんに対してOKするんですが、これはちょっと後悔することしばしばありますね、やっぱ。
今は放っておくと編集さんは「なろうっぽい」タイトルを付けてくるので、これは意見を強めに言ったほうがよかったかなという気がすることもあります。
ですが今は、そうでもしないと目に触れる機会も減ってしまったというのは、作家以上に編集さんがたのほうが切実に感じているはずで、編集さんとて悩んだ末のはずであり、難しいところですね~。
そういえば、文芸で出すかラノベで出すかすら特に悩んだことはありませんでした。一つの原稿を、そのレーベルに対して許可を取って、文芸のレーベルとラノベのレーベルに確認してもらったこともありますし。
正直どっちでもよかったし、今だって文芸でもラノベでもどちらでも。
自分は外向けのことは最も気にしないタイプの作家なんでしょうね。自分だけで完結していて、自分から外に出る原稿に対しての関心はほとんど無いのかもしれません。
作家さんのSNS発信についてですが、この時代、SNSを使わないで欲しい、というのは非現実的でもあると思います。当たり障りないお答えで申し訳ございませんが、ご自身とご自身の作品にとってマイナスにならないようにお使いください、といったところでしょうか。
——といいつつも、大量のSNS発信をされている方を見かけると「もったいない、その文字数があれば何ページ原稿がかけたのでしょう……」と思うことはありますが。たしかに、くせになるシステムですしねSNSって。
ただ、全然可能性がないわけではないとは思います。一番気をつけなくてはいけないのは「試合(の経過)や、そのスポーツ特有のアクションを、分からせようと思って念入りに描写する」ことではないかと思います。個人的には、スポーツを題材にしようとなんであろうと、キャラクターの心情とか、人間関係に迫ったものを読みたいですね……スポーツの題材(種目)は、そのスポーツだからこそ描ける人間関係とか、そのスポーツだからこそ生じる葛藤とかを出すための装置でしかないのかと。
しかし、これまで描かれてこなかったジャンルということは、当然描き出す困難が厳然として存在していたからであるわけで、うまくいかないことも多々あるので、そういった点からも、お勧めするのは勇気が必要だったりします。
ご存じのとおり、特にラノベ界ではタイトルの付け方にはやり廃りがあります。10年ほど前は、擬音みたいな短いタイトルが多くて、そこから、タイトルの「略し方」をあらかじめ想像しておく前提で、長いタイトルが増えてきました——『俺妹』とか『俺ガイル』とかなどです。その後なろう小説的な、内容説明とタイトルがほぼ一致しているようなスタイルが増えて、現在に至るのかな、と思っています。
個人的には、タイトルをつける際に、実際に口に出してみて検討します。タイトルとして選んだ言葉の特有の「響き」や「リズム」が美しいというか、頭にのこるタイトルは覚えやすく、思い出しやすいのではと。
応募原稿は最後まで読んでいただけるとの回答をいただいて、安心しました。
予定している3作品の投稿が終わったら、書きおろしで新作も応募してみようと思います。
参加してくださっている皆さま、
戦歴ある作家さんも多いでしょうから、編集者さんに質問するだけでなく、よろしければご自身の経験やお考えなどもお答え頂くと、ここを見ている他のプロ作家さんもユーザーさんたちも勉強になることが多いと思います。
また、まだ書き込んでいらっしゃらないプロ作家の方も、よろしければ自作の紹介だけでもいいので残しておいてもらえるとありがたいです。
河北様 至道様 猪熊様
タイトルの件、ご返答ありがとうございます。
タイトルはやはり簡単には決まらないものなのですね。「雰囲気タイトル」とてもよくわかります。「かっこいいかも」と付けたタイトルは私の場合だいたいこれになります。なので、最終的には無難な名詞を選ぶことになりがちです。
至道様がおっしゃる、編集さんの考えてくださったタイトルに納得できないときの心苦しさ。すごく伝わってきました。編集さんも当然たくさん考えてくださった中から決定されたタイトルですものね。
タイトルを「略し方」から考えるという方法、小説ではない別のものでもうかがったことがあります。多くの人に愛称で呼ばれるものは強いですよね。「響き」と「リズム」の美しさ、ふと口ずさんでしまうようなタイトル、私の脳にも降りてきてほしいです。
物語を書くうえでの根本的なところは変わらないでしょうから挑みようはありますよね!精進します!
>くせになるシステムですしねSNS
一般的見地からいって、経営側は、自社の社員がSNSに入り浸ったりするのは望まないものかもしれません。厳しい会社によってはリストラ候補に名を連ねても不自然ではないかもです。
もちろん編集者と作家は、経営者と社員という関係性とは違うものですけれども、とはいえ発注側としてはしばし立ち止まって考えるところはありそうな気はします。
あまり思想とか政治信条とかには踏み込まず普通に楽しむ程度が良い塩梅かもしれませんね。
お気になさらずどうぞ。
何らかのエディタからコピペされたのだと推察します。エディタ同士の相性が悪いと、字体が変化したり、不必要な改行が出てしまうケースもあります。
読めさえすればまったく無問題なのですが、もしお気になされるようでしたら、一度メモ帳など影響が少ないテキストエディタを経由してもらえれば、コピペでも大丈夫かと思われます。
>行間の件
ありがとうございます。直接書くのは緊張するので、ワードで書いたものを貼っておりました。次からメモ帳にします。URLの貼り付けも失敗していることに今気づき直しました。
ツイッターでの告知効果などが出たついでに、両編集長にぼくから関連した質問を投げさせていただいてよろしいでしょうか。
(1)作家ができる広告宣伝手法について
今ほど作家が新刊を売るのに苦労するタイミングはかつてなかったように思われます。この傾向は景気のように循環するものではなく、これからますます売れないほうに加速するものと考えられます。
そんななかにあって、編集さんや版元さんはそれぞれの手法から努力していただいていると思うのですが、作家側に可能だと考えられる広告宣伝手法というのは何かあるでしょうか?
(2)作家としての継続の仕方、生き残り方について
もうかなり前から、デビューする作家に対して「今の仕事は辞めないでね」と編集さんが伝えるのは習わしみたいにもなっていました。それでも10年くらい前は、その気になれば少なくないプロ作家が、印税だけでも暮らしていくことが可能な範囲だったかもしれません。しかし10年たった今では、それらの作家さんで生き残っている人はどのくらいいるでしょうか。
上で聞いた(1)の目先の書籍販売ではなく、作家本人のブランディングとして、長く生き残るために何かできることがあるでしょうか?
大前提としていずれの質問も、両編集者がおすすめする方法ということではなくて、日々さまざまな作家さんの成り行きを眺める立場からの軽い個人的アドバイス程度ということは理解しています(座談会の読者さんも理解してくれていると思います)。
はじめまして。みぎとりです。
主にライト文芸、ミステリーの作品を書いております。
大変恐縮ですが、今回のリデビュー小説賞ではペンネームを伏せて参加させて頂いております。
座談会においても、大変興味深く拝読しています。
二点質問があるのですが、ライト文芸、ミステリで最近は人の死なない、読後感の良い作品が読者から求められていると思うのですが、実際の数字として、人が死ぬ、暗い作品は難しいのでしょうか。
個人的には、人の死なない読後感の良い作品の読者は女性の比率が高いのかなと予想しているのですが、購買している読者の男女比率と平均年齢はどれぐらいなのでしょうか。
リデビュー小説賞では『銀行員のクズと怪人シャーロック・ホームズ』という倒叙ミステリを投稿しているのですが、やはり人が死んだところで大きくアクセスが下がりまして、そう疑問に思った次第です。
差し支えない範囲で構いませんので、お聞かせいただければ幸いです。
はじめまして。リデビュー小説賞に「絶対にダメージを受けないスキルをもらったので、冒険者として無双してみる」を投稿しております六志麻あさと申します(商業では主に天草白名義になります)。
座談会、興味深く拝見させていただいております。
リデビュー小説賞では色々なジャンルが投稿されているので、タイトルを見ているだけでも楽しいですね。
疑問点というか、気になる点が一つあるのですが、よろしいでしょうか?
私が投稿しているのは、典型的ないわゆるなろう系(……と一括りにするには多様な作品がありますが)の作風になります。
主人公最強、チート、ハーレム……といった要素のファンタジーものですね。
こういった系統の作品は、そもそも光るものがあれば、講談社ラノベ文庫様やKラノベブックス様などですでにチェックされている可能性が高いし、こちらに応募しても中々難しいのかな……? というイメージが私の中にあるのですが、その辺りはどうなのでしょうか?
リデビュー賞で求められているのは、もっと別系統の──たとえば従来のネット小説では(ジャンル、題材等の問題で)スポットが当たりにくく、かつ良質なエンタメ小説であるとか、そんなイメージを持っています。
差支えない範囲でご教示いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
個人的な感想ではありますが、人が死ぬ、というニュースがあふれている現在、それでなくても経済上の指標とは異なってみんな生き抜くことだけで精一杯の状態のなか、ともすれば癒やしや現実からの飛翔(あえて現実逃避とは書きません)を求めて小説の世界にたどり着いたとして、そこでもまた、逃れようもない重くて暗い現実であるところの、人が死ぬところ、に遭遇してしまう、というところで、読者自身が現実に直面している「辛さ」みたいな部分を思い出して、現実に連れ戻されてしまう、というような流れがあるのではと思います。
アニメの『君の名は。』でも、ほんとだったらヒロインは死んでいるわけで、そこから主人公の奮闘で生をつなげ、思ってもみなかった再会を果たす、というところが「救い」になっているんだな、と思いながら観ていました。
人が死ぬ、暗いといっても、それだけで難しいということにはならないでしょう。読む進めていて、人の死という暗い現実以上に得られる感動などがあるか、ということだと思います。『君の膵臓を食べたい』とか、人気漫画作品でアニメ化も実写化もされた『四月は君の嘘』とかもヒロインが死ぬ作品ですが、大人気でしたし。
投稿された作品が「なろう系」であるかどうか(小説家になろう様に掲載されているか)ということは賞の選考とは特に関係がなく、あくまでも「作品として面白いのか」ということが第一義であると考えております(ということでよいでしょうか河北さん)——また、せっかくですので、普段は投稿サイトには投稿しないようないろいろな作風のものを投稿していただくのも大いにアリだと思います。
ラノベ界隈ははやり廃りのスピードがとても速いのですが、もしかして新しい潮流は、もう既に誰も気づかないうちに始まっているのではないでしょうか?
(1)作家ができる広告宣伝手法について
(2)作家としての継続の仕方、生き残り方について
これ、実は両方同じ答えが一つあります。
講談社タイガが目指す方向の一つとして、「作家性」「作家買い」があります。
今、漫画はもちろん、ラノベも、おそらく、なろう系も、作家ではなく、タイトルで買われることが多いですよね。かつての文芸は、シリーズ買いではなく、著者買いのほうがメジャーでした。
それが、今は非常に難しくなっています……。
つまり、何が言いたいか、というと、その作品一冊、一シリーズのファンではなく、その著者のファンになってくれる方向性、ですね。なので、SNSでのファンとの交流、とてもいいのではないでしょうか。
ただ、今、宣伝なども含めて、刹那的に、新作、その一冊だけ、なりがちなのは、前に書いたように悩みどころです。
もちろん、SNSの使い方やネットリテラシーは必要になります。
あ、大前提として、作品が面白いこと、は絶対必要ですけれども(汗)
こういう目標があるので、講談社タイガは、流行りジャンルを書いてください、というよりは、あなたの作家性、オリジナリティのあるものを書きましょう、10年後も読み続けられるものを書いてください、という誘い方をしているのです。
(……すごくすごく難易度の高いことを言っているのは理解しています!
流行りジャンルの傑作であれば、それももちろんありがたいですが)
>みぎとり様 読後感のよいものを求めるか、について
講談社タイガは、某作家さんに……「ディストピア文庫」と呼ばれたことがあります(笑)
他のレーベルに比べて、作家性を追求した結果、尖ったもの、他にないものは多い自信があるのですが、その分、暗いもの、人が死ぬもの、カバーもダーク系、が多いですね(汗)
この10年の講談社ノベルスは、ミステリ中心だから当然ですが、ほとんどは……人が死にますね~
ので、ダークなものをお書きになりたかったら、ぜひ講談社タイガへ!
……と言いたいのですが、実は、決して暗い方向性ばかりを望んでいるわけではありません。
猪熊さんが仰っているように、今、世の中的に、明るいものを求めている傾向にはあるように思います。
そして「尖っている・独創性=暗い」ではないですよね。「明るく・尖る」ことは全然可能です。
必要以上に、読み味を明るく、もしくは、軽くしたい、とは考えていない、というくらいでしょうか。
>六志麻様
いえいえ、ご投稿いただく分には全然大丈夫です!ありがたいです!
確かに、各レーベルがネット小説に注目しているとは思いますが……非常に心苦しい話ですけれど、今の小説編集者は、過去に比べて、業務の幅が倍くらいになっていると思うんです。その結果、目が届かないところもたくさん出てきています。
なろうだって、ランキング上位じゃないところに、いい作品がたくさんあるのはわかっているのですが、今の業務量では、そこまで手が届かない……。ので、タッチできる機会が複数あるのはありがたいと思っています!