第6話
文字数 204文字
「オレ様にタメ口するとは、いい度胸だな人間。」
「しゃべるきつね。え?名前が長いから狐のキーちゃんで良くない?」
「ダメよ。夏菜子。お稲荷様に失礼をしちゃ。」
ボフン!
狐が一瞬で煙に覆われたと思ったら、ひな祭りの殿様のような装束を身にまとい、長い金髪に整った青年の姿があった。なぜか狐耳と一尾の尻尾をゆったりと揺らしてもいた。
「そこにいる御令嬢の言う通りだ。
狐ではない神有月ノ九尾だ!
まったくもって失礼な人間だ。」
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