第13話
文字数 768文字
季節は巡って冬
歴史の先生から、この町にほこらの神様を祀る神社を建てることになったと聞かされた夏菜子。
「本当ですか?すごいですね。」
「そのかわり今までのほこらを新しくするらしいぞ。」
高校からの帰り道にさゆりと一緒に神様の話になった。
「高校卒業したら神様と一緒に天界に行くから応援よろ!」
「へ?」
「深くは言えないけど、私の幸せだからって、…うーん。まぁ、連絡取れないくらいに思っておいて!」
「夏菜子の夢は公務員だっけ?新しくできる神社の巫女さんとかどうよ?」
「あ。いいかも。」
嬉しいはずが何故か涙が出てくる夏菜子。
「どうしたの!?夏菜子!」
「ごめん!ちょっと寄り道してくる!」
町のほこらに着いた夏菜子。
理由もなく町のほこらに向けて無我夢中で夏菜子は、叫んだ。
「神様なんて人間になっちゃえ!」
太陽が出ているのに雨が降りはじめた。
「え?これって狐の嫁入り?」
ボフン!
「オレ様に何をした人間。」
不機嫌そうに現れたのは
なぜかジャージを着た金髪碧眼長髪俺様の
た だ の 人 間
「え。」
「む。」
きらりと光る長髪の一雫を、高校で見かけた記憶が存在する夏菜子。
それはそう確か成り代わりの噂話の怪異。
その記憶から洪水のように、九尾との記憶が戻ってきた。
「キーちゃん!?」
「…はぁ。失敗か。あとキーちゃんは止めろ。」
「もしかして、私のせいで人間になっちゃったの!?」
「まぁ。おまえが人間にしなければ時期を考えて、オレ様の眷属にしてやろうと思っていたのだ。」
「え。こっわ。」
「ひどいのはお互い様だ。はっはっは!」
「これでおまえと俺の縁が繋がった。もう逃げられんぞ?…夏菜子。」
初めて名前を呼ばれて、心臓がドキドキするのを感じた。
「うん!大好き神有月ノ九尾様。」
「
大好きでは足りないな。愛してると言え…。」
「あ。愛してます…。」
頬が赤くなる夏菜子だった。
初恋は神様
歴史の先生から、この町にほこらの神様を祀る神社を建てることになったと聞かされた夏菜子。
「本当ですか?すごいですね。」
「そのかわり今までのほこらを新しくするらしいぞ。」
高校からの帰り道にさゆりと一緒に神様の話になった。
「高校卒業したら神様と一緒に天界に行くから応援よろ!」
「へ?」
「深くは言えないけど、私の幸せだからって、…うーん。まぁ、連絡取れないくらいに思っておいて!」
「夏菜子の夢は公務員だっけ?新しくできる神社の巫女さんとかどうよ?」
「あ。いいかも。」
嬉しいはずが何故か涙が出てくる夏菜子。
「どうしたの!?夏菜子!」
「ごめん!ちょっと寄り道してくる!」
町のほこらに着いた夏菜子。
理由もなく町のほこらに向けて無我夢中で夏菜子は、叫んだ。
「神様なんて人間になっちゃえ!」
太陽が出ているのに雨が降りはじめた。
「え?これって狐の嫁入り?」
ボフン!
「オレ様に何をした人間。」
不機嫌そうに現れたのは
なぜかジャージを着た金髪碧眼長髪俺様の
た だ の 人 間
「え。」
「む。」
きらりと光る長髪の一雫を、高校で見かけた記憶が存在する夏菜子。
それはそう確か成り代わりの噂話の怪異。
その記憶から洪水のように、九尾との記憶が戻ってきた。
「キーちゃん!?」
「…はぁ。失敗か。あとキーちゃんは止めろ。」
「もしかして、私のせいで人間になっちゃったの!?」
「まぁ。おまえが人間にしなければ時期を考えて、オレ様の眷属にしてやろうと思っていたのだ。」
「え。こっわ。」
「ひどいのはお互い様だ。はっはっは!」
「これでおまえと俺の縁が繋がった。もう逃げられんぞ?…夏菜子。」
初めて名前を呼ばれて、心臓がドキドキするのを感じた。
「うん!大好き神有月ノ九尾様。」
「
大好きでは足りないな。愛してると言え…。」
「あ。愛してます…。」
頬が赤くなる夏菜子だった。
初恋は神様