(二)-4

文字数 215文字

 もちろん高等部の一年になったので、茂原もこの勇者ゲームに参加しなくてはならなかった。今まではどのような女子生徒に告白されても「ごめん」とだけ返事していた。
 とはいえ、クラスでも美人で名高い姉ヶ崎妹子からの告白となれば別だった。ここだけの話だが、茂原の心の中では妹子に憧れを抱いていた。だから「ごめん」とだけ返事するのは良くないと考え、茂原は妹子の告白を保留にした。
 しかし同時に茂原には妹子以上に気になっている人がいた。

(続く)
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