(四)-4(了)

文字数 301文字

「自分の素直な気持ちに、自分を偽らない

に、耳を傾けること。そしてそれに気づくこと。そんな

を大事にできる気持ちを育てることがこのイベントの目的なんだ。受けた告白は断っても良いし、受け入れても良い。いずれにせよ自分の心の中の気持ちと向き合うこと、そして勇気を持って一歩踏み出すこと。それが大切なんだよ」
 まどかは長い黒髪を揺らしながら穏やかにほほえみながら、そう諭した。
「まごころか……」
 和佐は立ち上がった。
「相談に乗ってくれてありがとうございます」
 そうお辞儀をして生徒会長室を後にした。
 和佐は決心した。和佐に取っての勇者ゲームの決着の付け方を。そして高等部の廊下を歩き始めた。

(了)
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