(二)-17

文字数 266文字

 ただ、同時に、二人の仲は幼なじみ同士の関係を超えてはいないようであった。ならばチャンスはあるかもしれない。そういう淡い期待もあった。
 しかも入学した高校に「勇者ゲーム」なんて妙なイベントがあり、公式にチャンスを提供してくれているのだ。遅かれ早かれ真紀奈には告白しよう。そう思いを巡らせて、あとはいつ決行するべきかを考えていたところであった。
 そして湊梨子に告白された。自分のことばかり考え、他の女子生徒から告白されることは全く想定していなかったので、浜野は随分驚いたが、逆にこれこそがまさしく絶好の機会なのではないか……。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み