(二)-14
文字数 209文字
浜野広太郎は校舎裏から走っていた。そのまま部活へ戻るのではなく、体育館へと向かった。靴を脱いで靴下で体育館に上がった。目の前のバスケコートで男女のバスケ部が左右のコートでそれぞれ練習をしていた。
浜野は女子バスケ部の方に向いて「真紀奈ー!」と大声を上げた。
部長が「何か用か」と浜野に尋ねた。
「一年の鵜原真紀奈はいますか?」
「一年なら体育館の裏で基礎練してるぞ」
浜野は短く礼を言うとすぐにそちらに向かった。
(続く)
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