夢層

文字数 129文字

休日の朝はミルフィーユみたいに何層も夢を見るの
目が覚める頃にはもう味はしなくなって
サクサクした食感だけが残るのだけど
昔の記憶も同じようなものね
こんな味だったかしらなんて
青い薔薇の匂いを想起してみるけど
きっともっと他愛ない純然たる現実だけが僕らの過去だったのサ
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