第15話:世界情勢、日本株の乱高下、子供の成長

文字数 2,028文字


 11月9日、東西対決の象徴「ベルリンの壁」が事実上崩壊した。11月10日、ベルリン市民らがベルリンの壁の一部を取り壊す光景も見られ、時の流れを感じた。12月22日、地中海のマルタ島でブッシュ米大統領とゴルバチョフ・ソ連最高会議議長が会談し、「東西冷戦の終結」「新時代の到来」を宣言した。

 12月29日、東証平均株価が3万8915円の史上最高値をつけた。1990年が明けると2月14日、ローリング・ストーンズが初来日した。3月26日、黒澤明監督が第62回アカデミー賞で特別名誉賞を受賞した。4月1日、学習指導要領の改訂により小・中・高校の入学式での日の丸掲揚と「君が代」斉唱が義務化された。

 6月29日、天皇の次男、礼宮文仁親王と川嶋紀子が結婚、秋篠宮家を創設した。8月1日、石油問題をめぐるイラクとクウェートの交渉が決裂した。2日、イラク軍がクウェートに侵攻し全土を制圧した。国連安保理の緊急理事会がイラクの即時無条件撤退を求める決議を採択した。8月5日、政府が石油の輸入禁止、経済協力の凍結などイラクに対する経済制裁を決めた。

 8月8日、イラクがクウェートとの国家統合を宣言した。8月9日、国連安保理が国家統合の無効を決議した。8月29日、海部首相が多国籍軍に資金を提供するなどの中東支援策を発表した。8月30日、10億ドルの多国籍軍提供を決定した。8月30日、日銀がインフレ防止のため公定歩合を0.75%引き上げ、年6%にした。10月1日、東証株価、2万円を割った。

 1989年12月29日の日本の株価が史上最高値3万8915円から9カ月で約50%になった。それにより日本株の時価総額が世界一の590兆円から319兆円に減少しバブル経済が崩壊した。10月3日、ドイツが国家統一を回復した。11月12日、日本の天皇が即位の礼で即位を宣言し158ヶ国、2国際機関の代表が出席した。

 11月29日、国連安保理事会がイラクが1991年1月15日までにクウェートから撤退しないと加盟国が武力行使を含む必要な手段を講ずることを容認する決議を可決した。12月2日、日本人初の宇宙飛行士として秋山豊寛TBS記者「当時48歳」がソ連のソユーズTM11号に乗り込みバイコヌール基地を出発し、9日間の宇宙の旅をして10日帰還した。

 12月20日、日本貿易振興会によると、1989年の世界各国の海外直接投資額は1979億ドルとなり、日本の441億ドルが英米を抜いて世界一になった。1991年明けると1月17日、米軍を主体にペルシャ湾岸地域に展開する多国籍軍がイラク軍に攻撃開始。「砂漠の嵐作戦」と命名した。

 その後、湾岸戦争始まり、海部俊樹首相が「確固たる支持」を表明した。1月24日、政府・自民党首脳会議,湾岸戦争支援策、90億ドル「約1兆2千億円」の追加支出し避難民輸送のための自衛隊機派遣等を決定した。1月24日、政府・自民党首脳会議で湾岸戦争支援策、90億ドル「約1兆2千億円)の追加支出した。

 さらに避難民輸送のための自衛隊機派遣等を決定した。2月24日、多国籍軍がイラク、クウェートに進攻。2月27日、ブッシュ米大統領がクウェート解放の完了を確認して勝利宣言を出した。7月10日、ソ連ロシア共和国大統領にエリツィンが就任した。7月31日、米ソが戦略兵器削減条約「START」調印し、弾頭数削減へ向かった。

 8月20日ソ連のエストニア共和国が独立を宣言、8月21日、ラトビア共和国も独立宣言をした。同日、19日からゴルバチョフ大統領を軟禁していた非常事態国家委員会が解散し、保守派によるクーデターは失敗した。8月24日、ゴルバチョフ大統領がソ連共産党書記長を辞任し共産党解散を提唱した。74年間の共産党支配に幕を下ろした。

 9月17日、韓国、北朝鮮が国連に同時加盟した。さらにエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国も国連に加盟した。12月25日、ゴルバチョフ・ソ連大統領が辞任。12月26日、ソ連最高会議共和国会議が最終審議を行い、ソ連消滅を宣言。12月30日、旧ソ連の11共和国が「独立国家共同体『CIS』」としての活動を開始した。

 1992年が明けると2月13日、東京地検と警視庁が「佐川急便マネー疑惑」で強制捜査に着手した。2月14日に東京佐川急便の渡辺広康社長ら4人を特別背任容疑で逮捕した。1992年2月初旬、貝塚和寿と貝塚和子が横浜市立金沢高校を受験した。その後の合格発表で2人とも自分の受験番号を探し当てた。

 そして合格を確認し高校の入学手続きを取って自宅に帰ってきた。その晩、2人の合格を祝して母が牛肉を買ってきて、すき焼きを作って祝ってあげた。親たちはビールで乾杯し、子供たちはコーラで祝杯を挙げた。翌日から自宅から金沢高校まで15分かけて徒歩通学を始めた。その後、父が顔を赤らめて貝塚和寿と貝塚和子に将来、どんな職業に就きたいかと聞いた。
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