第7話:国鉄と乗客のいさかいと結婚の話

文字数 2,015文字

「この時、京浜東北線北行の電車も赤羽駅手前で信号機が故障した」
「そのため、運転見合わせとなり乗客が線路を歩き駅へ向かう事態となった」
「21時頃には赤羽駅の各線ホームは6千人もの人であふれた」
「さらに駅長室に詰めかけて大暴れした」
「駆けつけた機動隊に対して気勢を挙げて対峙するなどの暴動に発展」

「21時半頃には1番線に停車中だった京浜東北線磯子行電車車内で発煙筒が燃やされた」
「さらに車内も破壊され、22時半頃には男性が運転台に放火する騒ぎとなった」
「赤羽駅での列車運行停止は山手線などにも影響が及んだ」
「そのため、次々と国電の列車運行が停止する事態となった」

「こうして、暴動が他の駅にも波及することとなった」
「この時、不満が高まったあまりに乗客同士で揉め合いや八つ当たりを行った」
「そんなことで、旅客に負傷者等、人的被害を出した」
「16時半頃、大宮駅では東北線・高崎線が順法闘争によるダイヤの乱れで60~90分遅れ」

「そのため、帰宅時間とが重なったことでホームに乗客が溢れ出した」。
「一部の乗客が駅長室を占拠する騒ぎを起こすなど一時険悪な状況となった」
「そのため、埼玉県警への警備出動の要請と併せて東武野田線・バスへの振替誘導をした」
「そうしたことで、この時はかろうじて沈静化した」
「21時前、上野駅で止まってる電車にたまらず乗客が高崎線籠原行列車への投石を開始」

「高崎、東北両線電車の運転士を電車から引き摺り下ろして連行した」
「7番線ホームでは乗客3千人が発炎筒を炊いて窓ガラスを割り始めた」
「この騒ぎをきっかけに騒乱状態となり駅機能が麻痺した」
「21時には警察が到着したが手が付けられる状態ではなくなっていた」

「暴徒は本屋改札事務室や切符売り場も破壊し始めた」
「そのため、職員は身の危険を感じて職務放棄をしてしまい駅は無人状態となった」
「その後も破壊行為は続き0時半頃にはコンコースで放火騒ぎが起きる事態となった」
「動かない列車の案内板を集めて放火された火に投げ込むといった行為も見られた」

「怒りに任せて我を忘れた乗客が投げた石や案内板が他の乗客に当たり乗客同士が揉め合った」
「放火された火に向かい暴徒同士が押し合い全身火傷を負う乗客等、数百人が負傷者を出した」
「新宿駅では上野駅での騒乱発生を受け21時10分頃より騒ぎが起こり始めた」
 そして、21時30分頃山手線の運行を停止した。

 地下鉄、私鉄各線への振替輸送の案内を放送したところ利用客が駅長事務室に押し掛ける騒ぎとなった。22時頃には西口の料金精算所や売店などが襲われ東口では鉄道公安室に放火する騒ぎに発展。翌4月25日7時頃まで騒乱は続いた。新宿駅での暴動参加者は最大時には2万人に達した。この暴動で乗客にも負傷者を多く出しており数百名が重軽傷を負った。

 1973年6月8日、証券会社から貝塚重義に電話が入り呉羽化学の株価が124円と安いと言われた。そこで10万株、成り行き買い注文を出すと1240万円で買え残金が260万円となった。10月25日、オイルショックが起き、国際石油資本5社、日本への原油供給、約10%減を通知した。11月14日、関門橋が開通した。12月22日、政府、石油緊急事態を宣言した。

 1974年が明け、元旦、貝塚俊充は岩隈利美さんの実家に新年のあいさつに行き、今年の夏までには結婚式を挙げたいと彼女の両親に言うと日取りが決まったら教えてくれと彼女のお父さんが言った。その後、1月15日「軍艦島」が閉山。軍艦島の歴史は古く1890年「明治23年」、三菱社が島全体と鉱区の権利を買い取り本格的に石炭の発掘が開始された。

 端島炭鉱の石炭はとても良質で隣接する高島炭鉱とともに日本の近代化を支えてきた。石炭出炭量の増加に比例するように島は急成長を遂げ、1960年には5267人が住んでいた。当時の人口密度はなんと世界一で東京人口密度の9倍以上とも言われた。島内には病院や学校・寺院・神社・派出所や映画館・理髪店などが立ち並び、島の施設だけで何不自由のない完全な都市として機能していた。

 しかし島の半分以上は鉱場。その残りの土地に病院や学校・寺院・神社・派出所や映画館・理髪店などが立ち並んでいて建物と建物の間はとても狭かった。そのため、島全体が家族のように仲良く暮らしていました。繁栄を極めた軍艦島だったが、主要エネルギーであった石炭がその座を石油へと移ることにより衰退の一途をたどり1974年1月15日に閉山した。

 その後、4月20日に全住民が島を離れ軍艦島は無人島になった。1月16日、電力・石油消費規制、国鉄は昼間の暖房停止。百貨店の照明間引きなどが行われた。2月の日曜日、貝塚俊充と岩隈利美さんがあって結婚式の日取りを相談し1974年6月2日の日曜日と決めた。結婚式場をどこにするか話し合うと岩隈利美さんがホテルニューグランドが良いわと言った。
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