その4 トップ取らなくても本になれば良くない?

文字数 1,656文字

カ○ヨムやエ○リスタだと、ランキング上位作品は書籍化してくれるよね。
もちろん商業出版の書籍化で、どさっとお金が入る。
カ○ヨムには「ロイヤルティプログラム」というのもあって、ランキングが上がると広告収入が入る。
どれも、ほぼ伝聞でごめんなさい。笑
「なろう」にいたってはまったく無知です。
だけど、それには、カ○ヨムみたいなレッドオーシャンで熾烈な競争に勝たなきゃならない。
レッドオーシャンて何?
なんとなく想像つくけど。
ライバルがいっぱいいて競争が激しい場所だよ。
血みどろの海。
あーやっぱり。うんうん。
小説書きたい、なおかつ、お金を儲けたい!
っていう二つの希望が、どちらも外せないんだったら、レッドオーシャン行くしかないと思うのね。

でも、どちらかというと、「小説書きたい」だけで……

というか「できれば読んでもらいたい」っていうね、つつましい気もちだけで。
それを楽しみたいだけなら。

たぶん年齢や作風にもよるよねー。
うん。ウケそうなものを無理して書きたくはない、書けない。
好きなものをしみじみ書いていたいだけ、っていうなら。
NovelDaysがそういう場所だといいよね。
というか、いまのところそういう感じじゃない? 平和で。
そうなの!
この感じは悪くないと思うんだよね。
というか私はとっても好き。このまま続いてほしい。
ノベデイは画面に広告も入らないから、すごくきれいで使いやすい!
だから心配なの。
へ? 心配?
だって講談社さん、この部門ぜったい赤字だよね?
それおれらが心配する必要ある?
いや心配だよ。
だってこれじゃいつつぶれるかわかんないよノベデイ。
なんかさー、いま何でも無料で使わせてもらうのに慣れすぎてるでしょ、私たち?
だけど運営している側はタダ働きじゃやっていけないよね。続かないよね。
うん、でも、まあ、広告はね。(タメイキ)
広告入らないのほんといいよね、ノベデイ。
うん。
私さ、お金儲けのこと正直ぜんぜんわかんないんだけど、
「ネットでアクセスが多いと広告収入が入る」
っていう仕組みね。
そろそろ飽きたなーと思って。
飽きた?
ほら、まず、テレビCMっていうのが、もう万能じゃなくなったじゃない、最近。
みんなのテレビ離れが進んで。
ああ、まあね。
おれ、CMの仕事激減した。
まじ??
まじ。
もちろんコロナの影響大きいし、おれ自身のせいもあるけど(苦笑)
あー言ってたね、最近オーディション連敗してるって。
だけどさ、理由が「年齢のわりに若く見えすぎる」なんだよね??
そう(もじもじ)
オーディション会場行くと、同年代の役者の人たちが集まってるんだけど……
みんなおなか出てて白髪でね!
そういう部長さん課長さん的ビジュアル求められるから損なのね!
うちの奥さんに「もっと白髪増やしたら?」って言われて(嘆)
この話関係なくない??
あ、ごめん。
だからさ、言いたかったのは。
テレビCMがまあ時代遅れになって、ネット広告が出てきたわけだけど、
それもそろそろ見飽きたなあと。
だからノベデイが、なんちゃらロイヤルティプログラムの後追いとかはしないで、
どうやったら存続してもらえるか。
広告に頼らないでさ。
私たちが、1コインずつ出せばいいじゃない。

その考えかたいいね。
でもね、寄付じゃよくないと思うのね。
それじゃ嫌がって辞めちゃう人も多いと思う。少なくとも、新規の人は来なくなりそう。
1コイン出すぶん、ちょっとお得なことがあると良くない?
他の小説サイトにはない楽しいこと。
オリジナルマグカップ作れるとかね。
ちがう。笑
わかってる。笑
紙の本、作れるとかね。
それ。
書きたいことを書いて……
ただ、楽しく、安心して書いて。
で、ちょこっとお金出したら、それを印刷して製本して本にしてもらえたら。
私だったらもうじゅうぶんハッピーだな。
ついでに言うとね、
激戦の投稿サイトでランキング上位から書籍化、っていうビジネスモデルも、
そろそろ、他にないのかなーと思う。
負け惜しみじゃなくて。
ようするに、なんでいつも闘ってなくちゃいけないのかなってことね。
うん。闘うのやだ。疲れる。笑
だね。笑
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登場人物紹介

イナホー(本名「稲穂」)

俳優。シアターユニット・サラ専属。名前だけ見て女子と間違われることがあるが、男性。居合道六段、剣号「哲舟」(てっしゅう)。

ザチョー(本名「ミムラ」)

劇作家・演出家。ときどき女優。シアターユニット・サラ主宰。

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