その5 なんで私たちがランキングに一喜一憂してしまうのかというと

文字数 1,917文字

ノベデイなんてさ、ランキングでトップ取ってもとくに何もいいことないのに、
なんで私たち、ランキングに一喜一憂しちゃうんでしょうか。
不思議だよね。
ただの心理だよね。
うん。ほんと、ただ気もち的なものだけ。
それでも嬉しいじゃない。
ようするに、見返りを求めてしまうのよ、人は。
ああ、それね。
はっきり形があると、やっぱり嬉しいのね。
たとえ数字でも。
うんうん。
で、自分の中で喜んだり落ちこんだりしてるだけならいいんだけど……
なんか操作して数を増やしたりするんでしょ?
私はやったことないよ。やりかた知らないし。
意地でもやらない。
やらないと何いいことがあるかというと、こういうとき堂々とやってないって書ける。笑

まあ最近何かシステムが変わって、操作しにくくなったとか?
何がどうなったか、「変えました」っていう以上の説明がないからわからないんだけど、とりあえず運営さんを信じるしかない。

事前に告知がなかったから、あの日自分の☆激減してるの見てものすごく驚いた。400以上減ってた。
わたし何やらかしたんだろうと思ってパニクったよ。笑

けっきょく何だったの。
ん-たぶん、「作者お気に入り」してもらえると、昔は自動的に自分の全作品に☆2つ入ってたんだけど、それが1つになったみたい。とかね。他はわかんない。
まあそれはいいの。
そういうね、一喜一憂しちゃうのはやだなあと自分でも思ってたという話。
私たちの「マナーの悪さ」には運営さんも手を焼いているんだと思うけど……
他のサイトに比べたら、とってもマナー良いんじゃない?
それはそう思う、他のサイトのことよく知らないけど。
ただね、そういう、マナーやルールを守りましょうってときって、やりかたによって効果に差が出ると思うのよ。
エコバッグを例にすると、
「皆さんエコバッグを使いましょう」
って呼びかけてただけのときは、エコバッグってあんまり普及しなかった。
あーたしかに!
それが、「エコバッグ持参したかたには、ポイントをつけます」ってなって……
その後、「エコバッグ持参しないかたは、袋は有料になります」ってなった!
それで一気に普及したね、エコバッグ。
そうなの!
でね、エコバッグの場合、
「ポイントが付く」っていう「アメ」より、
「有料で袋を買わなくちゃならない」っていう「ムチ」のほうが、劇的に効果が上がったわけだけど……
場合によっては逆だと思う?
思う。

「投稿ルールを守らない『悪いユーザー』だとアカウント抹消される」という「罰」は、

もちろん必要。
だけど、それだけだと書くモチベーションは上がらない、というか、
新しい人が「ここに登録してみるか!」ってきっかけにはならない。

だから
「NovelDaysには、他の投稿サイトにない特典がありますよ!」
っていう何かがあると、私たちのやる気も出るし、新しい人たちも集まるんじゃないかな。
しかも
「普通のユーザー」と「より良いユーザー」で特典に差が出るとなったら、
「よーしぜったい良いユーザーになるぞ!」
って思わない?

たしかに。
あ、それで、「プレミアム会員制度」?
そうなの!
いきなり有料はハードル高いから、
無料の「通常会員」または「お試し会員」と、有料の「プレミアム会員」に分けて、選べるようにする。
お試ししてみてつまらなかった人は、退会すればいい。
で、プレミアム会員の特典は、
紙の本が作れる。
ってなったら良くない?
うん。紙の本、やっぱりいいよ!
電子書籍とはちがうよね……
たしかノベデイ、Kindleへの配信は、頼めばしてくれるはずだけど。
だってさー、Kindleだとけっきょく同じなのよ、投稿サイトと。
私の作品なんてどうせ埋もれちゃうだけ。
それなら、1冊でも2冊でも、リアルで紙の本が手に入って、自分でムフフって喜べるほうが、私は気分上がる!
天下の講談社さんがバックについてるんだし……
そういうアプリ、導入してもらえないかな?
ていうかそもそも、このノベデイのアプリすごいじゃん。このチャット機能の充実。
これ作った「未来創造」の人たちならできるんじゃない?
そうだ! できる、できるよきっと!
だよね!!
おたがいプログラミングの知識ゼロなため、勝手に想像をふくらませて盛りあがる二人。
でさ、「あわよくば」って思うじゃない、「あわよくば」って。
「あわよくば」、何。
そうやって2、3冊とか、十数冊とか作った、紙の本をね。
手売りでいいから、売る場所があるといいと思わない?
それで文フリか!
そ。
なにザチョー、「文フリ出たくて」→「本作る」って順番じゃなくて?
「本作りたい」→「あわよくば売りたい」って順番だったんだ?
そ。
だって紙の本可愛いー!!
うん、まあ、わかる。わかるけどね。
(本末転倒かも知れんとは思う)
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登場人物紹介

イナホー(本名「稲穂」)

俳優。シアターユニット・サラ専属。名前だけ見て女子と間違われることがあるが、男性。居合道六段、剣号「哲舟」(てっしゅう)。

ザチョー(本名「ミムラ」)

劇作家・演出家。ときどき女優。シアターユニット・サラ主宰。

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