第8話 キンバリー村の決戦
文字数 4,012文字
———俺はな お前のように組織にあぐらをかいている奴を見ると斬りたくてたまらなくなるんだ by サムエル・ホドリゲス(METAL GEAR RISING REVENGEANCE『JETSTREAM』)———
タツヤ達は早速向かってきたパク・ヨンスの騎馬隊と飛行隊を迎え撃ち始めた。飛行隊はレナリアやリスティが、騎馬隊や精鋭兵士はタツヤ含めた全員で。
「強化!回復!強化!回復!フレーフレー!!み・ん・なぁ!!」
チェルシーもせわしなく動き回り、強化に回復にと大忙しである。タツヤ達はそれなりに苦戦しているがそれもそのはず、相対している相手は元ゲインズ王国出身の軍人である上に、一方のタツヤ達の殆どは少し腕が立つとはいえ只の一般人である。しかし、苦戦しながらも一人また一人と着実に敵を撃破していく。
と、そこへ凄まじい勢いで馬に乗った魔術師が迫ってくるのが見えた。
「ファッ!?なんだよアレはオォン!?」
「マージナイト…!厄介なのが来たね…」
「私達で対処します!タツヤさんは他の敵に専念して下さい!!」
「分かったぜ!」
アニータたちも負けじとマージナイト軍団に対処していく。戦う事数十分、敵は目に見えて減っていた。その様子をしばらく見ていたパク・ヨンスは…
「へぇ、雑魚の割には随分粘るじゃねえか。だが所詮は雑魚だ、そろそろ教えてやるか。力の『違い』ってのをなぁ…突撃開始だぁ!!あの公女以外一人残らず皆殺しにしろぉ!!」
そう号令をかけると残りの部隊が金色の斧を構えたパクもろとも一気に突撃してきた!
「ファッ!?いきなり突撃してきやがったぞオイ!!」
「ここからが本番じゃ!!★ 気張って行くぞ!!」
タツヤはいきなり敵集団が突撃してきたのに困惑したがパティの叱咤激励で落ち着いて態勢を立て直し、地形を利用し次々に敵を撃破していった。そしてついにパク・ヨンスが突撃してきて…!
「オラオラオラァ!てめえらみーんなぶっ殺して八つ裂きにしてやるよおぉぉ!!」
金色の斧を振り回しながらタツヤ目掛けて突撃してきた!
「うお!?あっぶねえな…!お前もう許せるぞオイ!!」
「はぁ?寝ぼけて言ってんなよキモ豚w 豚は屠殺場に送ってやるよ!!死ねえええええ!!!!」
そう言ってタツヤを斧で殴りつけるもタツヤの鞭捌きで華麗に躱されてなかなか直撃しない。
(この豚…勝てねえからってちょこまか避けやがって…!!)
そう毒づきながらもタツヤを圧倒していたが、
「今じゃ★!パクを仕留めるぞ!!」
「な、なんだと…!!」
待ち構えていたパティ達がパク・ヨンスに集中攻撃を喰らわせる!流石のパクもこれには面食らうもギリギリで対処しきった。
「舐めた真似しやがってあの知恵遅れのガキがぁぁぁぁぁ!」
パクは周囲の仲間たちを跳ね除けパティに襲い掛かろうした次の瞬間、タツヤの鞭の強烈な一撃がパクの頭を直撃した!
「がはぁっ…!!ち…畜生……マジ、かよ……」
ついにパクは意識を失い、地に崩れ落ちたのであった。
——— 一方、場面変わって後方では ———
パク・ヨンスが崩れ落ちる場面を視認したキム・スンホンだが、別に困惑する様子もなく
「うーむ…彼ではやはり力不足だったか。まあ大して強くもなかったし仕方ないか…とはいえ、これであの役立たずに金を払わなくて済むぞ!はっはっは、喜ばしいことだ!」
とむしろパクが負けたのを喜んでいた。
「さて、パクとの戦いで彼らも疲弊したことだろう。満を持してタツヤを仕留めるとするか!公女も眠らせて戦闘不能にして連れ帰ったら山羊責めにして精神崩壊させてから洗脳しないとねぇ!」
と嬉々として連射弓と高位の魔術書を携えて姿を現した。次の瞬間、タツヤめがけてネレアが凄まじい勢いで突撃してきた。流石に周囲の仲間たちは全く対処できず突撃を許してしまう。
「うおああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!死ねええぇぇぇぇぇぇぇっ!!タツヤああああぁぁぁぁっ!!!貴様はここで終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「アッー!!」
タツヤはたまたま鞭を構えていたため、致命打は避けられたものの技自体は喰らってしまい腕にかすり傷を負った。
「痛ってぇ!やりやがったなオイ…!」
「うっ…!」(え…嘘…!?そんな!まだ息があるなんて……!技は完全に入ったはずなのに…!)
ネレアはタツヤが死んでいないことに困惑するも、
「くそっ…まだだぁ!何が何でもタツヤを仕留めるんだ…キム様のために!アタシが殺すんだあぁぁ!!」
剣を構えなおして豪速で襲い掛かってきた。しかし仲間たちの援護もあり、最後にはテミスの槍に腹を貫かれ地に伏した。
「あああ……痛い…よぉ……。キム…さ…まぁ…。たす…け……」
安堵しているとフェネックが後ろから凄まじい勢いで突撃してきた!
「貴様がタツヤだな?その命貰い受ける!死ねぇ!!」
しかし今度はテミスたちが塞がり、
「ここから先は通さないよ!覚悟するんだね!」
「そこをおどきになるおつもりはないようですね? でしたらお命、お捨ていただきますね♪ 塞がる者も皆等しく憎き敵ですので」
凄まじい速度で移動を繰り返すフェネックとテミスが激しい一騎討ちを繰り広げる!その傍ら他の配下のメイドがタツヤ達に襲い掛かってきたが、苦戦しながらもどうにかメイドたちは退ける事が出来た。しかしフェネックの猛攻でテミスが押されがちに…!
「くっ…!なかなか手強いね…!!」
フェネックもまたなかなか倒れないテミスに、
(只の労働者ごときが随分しぶといわね…)
と腹を立てている。業を煮やしたフェネックが一気に決めようとした次の瞬間、テミスの胸にレナリアが放った弓矢が突き刺さった!
「ガハァッ…!そん…な…キム…様……すみ……ま………」
ついにフェネックも地に伏し、残る敵はキム・スンホンただ一人となった。
「クソッ…フェネックとネレアの奴、失敗じったか!」
ついにキム・スンホン自らがメイドを従えてタツヤ目掛けて突撃してきた!
「君がタツヤ君だね?悪いけど死んでもらうよ!私の店の利益のためにねぇ! ハハハハハ!!」
そう言うやいなやタツヤ目掛けて大弓を連発してきた!
(マジムカつくなこいつぅ…)
そう思いながらも仲間の援護もあってどうにか懐に潜り込む。
「ハハハハハ! 君達そんなに死にたいみたいだねぇ…?上等じゃねえか!望み通りあの世に送ってやるよ!!一人残らずなぁ!!!」
豹変したパク・ヨンスは竜巻を起こしながら仲間全員を圧倒した!
「間合いを詰めれば倒せるとでも思われるたぁ見縊られたもんだぜ!八つ裂きにして人間ハンバーグにしてやるよ!!死に晒せやタツヤァァァァァ!!」
「アッー!!」
これにはタツヤ達も万事休すかに思われたが…
「キュエエエエエエエエ!!!!」
「な、なんだぁ…!?呪文が…!し、しまった!!」
アニータのグリフォンが激しい嘶き声を上げる。パクは呪文が使えなくなってしまっていた。
「クソッたれが…!ぶっ殺してやる!!死ねぇぇぇぇぇ!!!」
再び弓をつがえてアニータを狙い撃つがアニータは上手く回避した。次の瞬間タツヤ達がパクに一斉に襲い掛かりついにパクを鞭の一撃をぶちかます。
「最後の一発くれてやるよオラァ!!」
こうしてタツヤはパクを仕留め、見事パクを撃破したのであった。
早速地に伏したパクとキムを仲間たちが取り囲む。
「く、くそぅ…こんな…小娘どもに俺が…」
「この俺が…負けるってぇのか…こんなの…認めねぇ…!」
心底悔しがったがもう後の祭り。負けを認めざるを得なかった。
「はっはっは!思い知ったか!悪党ども!!もう観念するんじゃな★」
「まさか勝ててしまうなんて思わなかったわ…」
「さ、お縄について貰いますよ、パク元隊長」
アニータのその言葉を聞いた瞬間、素行の悪さゆえにゲインズ王国親衛隊をクビになったパクの苦い記憶がよみがえる…!
『貴様のような屑はゲインズ王国親衛隊には要らん!消え失せろ!!』
皇子にそう言われて追い出された苦い思い出が…!
「…ふざけやがって…ふざけやがってええぇぇ!!死ねええええええええ!!!!!」
パクは最後の力を振り絞ってアニータに襲い掛かるも、タツヤの鞭がパクに直撃した。
「がぁっ!!な、なんだぁ…?」
「ちょっと眠ってろお前ら」
そう言うとタツヤはパクとキムの首を締め上げる。相当に疲弊した状態であったため普段出る力も碌に出せずにいた。
「堕ちろ!!」
タツヤの下半身はともかく上半身は大分がっしりしている。流石のパクとキムも抵抗できなかった。少しして、タツヤは二人に強烈な一撃を入れた。
「がふっ…!」
「へぶっ!」
「堕ちたな(確信) 縛らなきゃ♪」
そう言うと同時にレナリアが縄をどこからともなく取り出しパクとキムをたちまちのうちに縛り上げてしまった。
「今日からたっぷり調教してやるからなぁ?」
パクとキムは返事しなかった。
その様子を見ていたルシアとリスティ、テミスは
(結局また奴隷にするのか…)
「屈強な奴隷が増えましたわね!」
「いえーい!!」
その様子にはファティマも困惑していたが、
「Hey,Fatima!Don't worry about them!!気にすることないと思うよ~」
「君はさっき一緒に戦ってくれた子供か。私の名前を知っているのか?」
「この村にこの前ヴァーチェが襲ってきてたじゃん?タツヤを狙ってさ。その時に聞いたんだ!」
「随分耳が良いんだな…」(というか居たのか…気づかなかった)
そこへアニータがやってきて、
「一緒に戦ってくれてありがとね、チェルシーちゃん。とても助かったわ」
「You're welcome! Anita!! 困った時はお互い様だからねっ!」
かくして、キンバリー村の決戦はタツヤ達の完全勝利に終わった。
「じゃあ、帰るか~パクとキムを連れてなぁ?」
「そうね!彼らのホモビが楽しみですわ!!」
そう言いながらタツヤ達は新しい奴隷を連れてBAR Tatsuyaに戻って行った。
タツヤ達は早速向かってきたパク・ヨンスの騎馬隊と飛行隊を迎え撃ち始めた。飛行隊はレナリアやリスティが、騎馬隊や精鋭兵士はタツヤ含めた全員で。
「強化!回復!強化!回復!フレーフレー!!み・ん・なぁ!!」
チェルシーもせわしなく動き回り、強化に回復にと大忙しである。タツヤ達はそれなりに苦戦しているがそれもそのはず、相対している相手は元ゲインズ王国出身の軍人である上に、一方のタツヤ達の殆どは少し腕が立つとはいえ只の一般人である。しかし、苦戦しながらも一人また一人と着実に敵を撃破していく。
と、そこへ凄まじい勢いで馬に乗った魔術師が迫ってくるのが見えた。
「ファッ!?なんだよアレはオォン!?」
「マージナイト…!厄介なのが来たね…」
「私達で対処します!タツヤさんは他の敵に専念して下さい!!」
「分かったぜ!」
アニータたちも負けじとマージナイト軍団に対処していく。戦う事数十分、敵は目に見えて減っていた。その様子をしばらく見ていたパク・ヨンスは…
「へぇ、雑魚の割には随分粘るじゃねえか。だが所詮は雑魚だ、そろそろ教えてやるか。力の『違い』ってのをなぁ…突撃開始だぁ!!あの公女以外一人残らず皆殺しにしろぉ!!」
そう号令をかけると残りの部隊が金色の斧を構えたパクもろとも一気に突撃してきた!
「ファッ!?いきなり突撃してきやがったぞオイ!!」
「ここからが本番じゃ!!★ 気張って行くぞ!!」
タツヤはいきなり敵集団が突撃してきたのに困惑したがパティの叱咤激励で落ち着いて態勢を立て直し、地形を利用し次々に敵を撃破していった。そしてついにパク・ヨンスが突撃してきて…!
「オラオラオラァ!てめえらみーんなぶっ殺して八つ裂きにしてやるよおぉぉ!!」
金色の斧を振り回しながらタツヤ目掛けて突撃してきた!
「うお!?あっぶねえな…!お前もう許せるぞオイ!!」
「はぁ?寝ぼけて言ってんなよキモ豚w 豚は屠殺場に送ってやるよ!!死ねえええええ!!!!」
そう言ってタツヤを斧で殴りつけるもタツヤの鞭捌きで華麗に躱されてなかなか直撃しない。
(この豚…勝てねえからってちょこまか避けやがって…!!)
そう毒づきながらもタツヤを圧倒していたが、
「今じゃ★!パクを仕留めるぞ!!」
「な、なんだと…!!」
待ち構えていたパティ達がパク・ヨンスに集中攻撃を喰らわせる!流石のパクもこれには面食らうもギリギリで対処しきった。
「舐めた真似しやがってあの知恵遅れのガキがぁぁぁぁぁ!」
パクは周囲の仲間たちを跳ね除けパティに襲い掛かろうした次の瞬間、タツヤの鞭の強烈な一撃がパクの頭を直撃した!
「がはぁっ…!!ち…畜生……マジ、かよ……」
ついにパクは意識を失い、地に崩れ落ちたのであった。
——— 一方、場面変わって後方では ———
パク・ヨンスが崩れ落ちる場面を視認したキム・スンホンだが、別に困惑する様子もなく
「うーむ…彼ではやはり力不足だったか。まあ大して強くもなかったし仕方ないか…とはいえ、これであの役立たずに金を払わなくて済むぞ!はっはっは、喜ばしいことだ!」
とむしろパクが負けたのを喜んでいた。
「さて、パクとの戦いで彼らも疲弊したことだろう。満を持してタツヤを仕留めるとするか!公女も眠らせて戦闘不能にして連れ帰ったら山羊責めにして精神崩壊させてから洗脳しないとねぇ!」
と嬉々として連射弓と高位の魔術書を携えて姿を現した。次の瞬間、タツヤめがけてネレアが凄まじい勢いで突撃してきた。流石に周囲の仲間たちは全く対処できず突撃を許してしまう。
「うおああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!死ねええぇぇぇぇぇぇぇっ!!タツヤああああぁぁぁぁっ!!!貴様はここで終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「アッー!!」
タツヤはたまたま鞭を構えていたため、致命打は避けられたものの技自体は喰らってしまい腕にかすり傷を負った。
「痛ってぇ!やりやがったなオイ…!」
「うっ…!」(え…嘘…!?そんな!まだ息があるなんて……!技は完全に入ったはずなのに…!)
ネレアはタツヤが死んでいないことに困惑するも、
「くそっ…まだだぁ!何が何でもタツヤを仕留めるんだ…キム様のために!アタシが殺すんだあぁぁ!!」
剣を構えなおして豪速で襲い掛かってきた。しかし仲間たちの援護もあり、最後にはテミスの槍に腹を貫かれ地に伏した。
「あああ……痛い…よぉ……。キム…さ…まぁ…。たす…け……」
安堵しているとフェネックが後ろから凄まじい勢いで突撃してきた!
「貴様がタツヤだな?その命貰い受ける!死ねぇ!!」
しかし今度はテミスたちが塞がり、
「ここから先は通さないよ!覚悟するんだね!」
「そこをおどきになるおつもりはないようですね? でしたらお命、お捨ていただきますね♪ 塞がる者も皆等しく憎き敵ですので」
凄まじい速度で移動を繰り返すフェネックとテミスが激しい一騎討ちを繰り広げる!その傍ら他の配下のメイドがタツヤ達に襲い掛かってきたが、苦戦しながらもどうにかメイドたちは退ける事が出来た。しかしフェネックの猛攻でテミスが押されがちに…!
「くっ…!なかなか手強いね…!!」
フェネックもまたなかなか倒れないテミスに、
(只の労働者ごときが随分しぶといわね…)
と腹を立てている。業を煮やしたフェネックが一気に決めようとした次の瞬間、テミスの胸にレナリアが放った弓矢が突き刺さった!
「ガハァッ…!そん…な…キム…様……すみ……ま………」
ついにフェネックも地に伏し、残る敵はキム・スンホンただ一人となった。
「クソッ…フェネックとネレアの奴、失敗じったか!」
ついにキム・スンホン自らがメイドを従えてタツヤ目掛けて突撃してきた!
「君がタツヤ君だね?悪いけど死んでもらうよ!私の店の利益のためにねぇ! ハハハハハ!!」
そう言うやいなやタツヤ目掛けて大弓を連発してきた!
(マジムカつくなこいつぅ…)
そう思いながらも仲間の援護もあってどうにか懐に潜り込む。
「ハハハハハ! 君達そんなに死にたいみたいだねぇ…?上等じゃねえか!望み通りあの世に送ってやるよ!!一人残らずなぁ!!!」
豹変したパク・ヨンスは竜巻を起こしながら仲間全員を圧倒した!
「間合いを詰めれば倒せるとでも思われるたぁ見縊られたもんだぜ!八つ裂きにして人間ハンバーグにしてやるよ!!死に晒せやタツヤァァァァァ!!」
「アッー!!」
これにはタツヤ達も万事休すかに思われたが…
「キュエエエエエエエエ!!!!」
「な、なんだぁ…!?呪文が…!し、しまった!!」
アニータのグリフォンが激しい嘶き声を上げる。パクは呪文が使えなくなってしまっていた。
「クソッたれが…!ぶっ殺してやる!!死ねぇぇぇぇぇ!!!」
再び弓をつがえてアニータを狙い撃つがアニータは上手く回避した。次の瞬間タツヤ達がパクに一斉に襲い掛かりついにパクを鞭の一撃をぶちかます。
「最後の一発くれてやるよオラァ!!」
こうしてタツヤはパクを仕留め、見事パクを撃破したのであった。
早速地に伏したパクとキムを仲間たちが取り囲む。
「く、くそぅ…こんな…小娘どもに俺が…」
「この俺が…負けるってぇのか…こんなの…認めねぇ…!」
心底悔しがったがもう後の祭り。負けを認めざるを得なかった。
「はっはっは!思い知ったか!悪党ども!!もう観念するんじゃな★」
「まさか勝ててしまうなんて思わなかったわ…」
「さ、お縄について貰いますよ、パク元隊長」
アニータのその言葉を聞いた瞬間、素行の悪さゆえにゲインズ王国親衛隊をクビになったパクの苦い記憶がよみがえる…!
『貴様のような屑はゲインズ王国親衛隊には要らん!消え失せろ!!』
皇子にそう言われて追い出された苦い思い出が…!
「…ふざけやがって…ふざけやがってええぇぇ!!死ねええええええええ!!!!!」
パクは最後の力を振り絞ってアニータに襲い掛かるも、タツヤの鞭がパクに直撃した。
「がぁっ!!な、なんだぁ…?」
「ちょっと眠ってろお前ら」
そう言うとタツヤはパクとキムの首を締め上げる。相当に疲弊した状態であったため普段出る力も碌に出せずにいた。
「堕ちろ!!」
タツヤの下半身はともかく上半身は大分がっしりしている。流石のパクとキムも抵抗できなかった。少しして、タツヤは二人に強烈な一撃を入れた。
「がふっ…!」
「へぶっ!」
「堕ちたな(確信) 縛らなきゃ♪」
そう言うと同時にレナリアが縄をどこからともなく取り出しパクとキムをたちまちのうちに縛り上げてしまった。
「今日からたっぷり調教してやるからなぁ?」
パクとキムは返事しなかった。
その様子を見ていたルシアとリスティ、テミスは
(結局また奴隷にするのか…)
「屈強な奴隷が増えましたわね!」
「いえーい!!」
その様子にはファティマも困惑していたが、
「Hey,Fatima!Don't worry about them!!気にすることないと思うよ~」
「君はさっき一緒に戦ってくれた子供か。私の名前を知っているのか?」
「この村にこの前ヴァーチェが襲ってきてたじゃん?タツヤを狙ってさ。その時に聞いたんだ!」
「随分耳が良いんだな…」(というか居たのか…気づかなかった)
そこへアニータがやってきて、
「一緒に戦ってくれてありがとね、チェルシーちゃん。とても助かったわ」
「You're welcome! Anita!! 困った時はお互い様だからねっ!」
かくして、キンバリー村の決戦はタツヤ達の完全勝利に終わった。
「じゃあ、帰るか~パクとキムを連れてなぁ?」
「そうね!彼らのホモビが楽しみですわ!!」
そう言いながらタツヤ達は新しい奴隷を連れてBAR Tatsuyaに戻って行った。