第3話 打倒! ヴァーチェ
文字数 3,567文字
タツヤ達が広場に行くとそこにはファティマとテミスが居た。
「連れてきましたわよ」
「ご苦労だったなリスティ、あんたがタツヤか?私はファティマという者だ。この村で自警団をやっている、よろしく頼む」
「あたしはテミス!この村には出稼ぎで来てるよ、自警団にも加わってるけどね。よろしく!」
早速ファティマとテミスがタツヤに軽く自己紹介をする。
「よろしくナス! 『BAR Tatsuya』を運営してるぜ! 丁度、いいホモビモデルを切らしてたんだ。ヴァーチェは体格も良さそうだし、いいホモビモデルになって貰おうぜぇ~?」
「あ、知ってる!あれって結構儲かるんだってね?あたしもホモビ撮影手伝うから儲かったら
報酬を分けてくれないかい?お金がなくて困ってるんだよねぇ。あのヴァーチェって男は村にとっても災いでしかないからせめてホモビモデルとして村の役に立って貰わないとね!」
「奴のせいでこんな事になったんだ。たっぷり働いて貰おうぜ、俺の店の客のためになぁ?」
ファティマはテミスのお金へのがめつさと彼らが到底自分には理解しがたい趣味の内容で会話していることに若干引きながらも、
「それはともかく、ヴァーチェは許してはおけんな。あんたも協力してくれるか?」
「勿論だぜ!あいつを芸術品にしてやるよ」
「よろしく頼む」
タツヤ達がそんな会話をしている間、ルシアは家屋の方角をずっと睨んでいた。
(あそこから来そうだな…警戒しなくては)
————場所が変わって、ヴァーチェの駐屯所では————
「いつ来るんだよあの出来損ない! 雇ってやったってのに仇で返しやがってよぉ!!」
ヴァーチェはなかなか来ないシムノンに大分イラついているようだったが、無線らしき機械を手に取ると
「えぇ! もう待ってられるかぁ!! 突撃だああぁぁぁ!! あの馬糞野郎をぶっ殺せえええぇぇ!」
と部下に連絡した。
————再度場所が戻って、キンバリー村の広場————
会話も終わってしばらく様子を見ていると、いよいよヴァーチェの私兵達が突撃してきた。
意外にもヴァーチェの私兵達はなかなか強く、倒すのに手こずった。
が、タツヤ達も抜群のチームワークを見せて私兵達を倒していった。
「お仕置きだよお前ら」
「喰らいなぁ!」
タツヤが鞭で打ち、ルシアが剣で薙ぎ払い、テミスが槍で突き、ファティマが斧を振り下ろし、リスティが火で焼き払い、傷ついた仲間を回復する。こうした獅子奮迅の戦いぶりもあって彼らは私兵達の意外な強さに手を焼きながらも、私兵の数は一人、また一人と減らしていった。
と、そこへヴァーチェの騎馬兵も突撃してきた。
「騎馬兵か…なかなか厄介だな」
「馬ごと調教してやるぜぇ~」
騎馬兵がタツヤ達の元についたときには私兵を全て倒し尽くした後であったため、騎馬兵にもどうにか対処する事が出来、一人残らず撃破する事が出来た。と、今度は橋の向こうから騎馬兵と弓兵が突撃してきた。
「クッ…多方面から攻められては埒が明かん! タツヤ、橋を封鎖するぞ!」
「おう、まかせろ!」
タツヤ達は急いで橋を囲い込む。この策が功を奏して騎馬兵と弓兵は混乱し連携を崩す事に成功し、戦場を膠着状態に追い込んだ。すると今度は、左右の家屋から兵士達が出てきてテミスたちに襲い掛かってきた。
「厄介だね」
「テミス、リスティ、タツヤ!奴らは私とルシアが対処する、橋は任せるぞ!」
「分かったぜ!」
ファティマとルシアが家屋から出てきた私兵達を迎撃し、なんとか倒す事が出来た。
すると、家屋から魔術師が出てきて、
「はぁ~折角の久々の休日だってのになんで出撃しなきゃなんねぇんだよ…テキトーに戦ってさっさと退散しよっと。あのクソみてえな上司のために命賭けるなんざまっぴらごめんだぜ」
と、大分ダルそうな表情でこちらに向かってきた。
「よぉ、俺ぁシムノンつーもんだ。さくっと終わらせて帰りてぇからよ、さっさとやられてくんねぇか? 殺しゃしねえからよ」
随分と戦意がなさそうに見えたのでルシアはそのシムノンと名乗る魔術師に、
「その申し出は断るが、ここで退くなら見逃してやらんでもないぞ? こちらも無益な殺生は好かん」
「悪ぃ、そういう訳にもいかねぇんだわ こちらも金の分は働かにゃあならねえんでな」
「そうか…なら手は抜かん! 行くぞ!」
魔術師は私兵と比べても格段に強く集団で戦っても手こずったが、タツヤがシムノンの肩に鞭をぶち当てると、
「痛ってて、流石に強えな…やっすい賃金でこんな強い奴らを倒すんじゃ割に合わねえ。戦うには戦ったしとんずらするか、あばよ!」
「あ、ちょ待てって、オイ!!」
突如シムノンは脱兎のごとく逃げだしてしまった。
ヴァーチェは私兵達が次々にタツヤ達に倒された報告を聞いてブチ切れて、
「死に晒せやぁ!! 出来損ないがぁぁ!!」
あろうことか戦況を報告した部下の頭を銀の斧で粉砕した。そして、
「馬糞面のくせにクール気取りして儲けやがって!ムカつくんだよクソが!!俺が直々にぶっ殺してやる!!」
自ら馬に乗って出撃した。
と同時に暗殺者らしき男達やヴァーチェの私兵達も出撃してきた。
橋を塞いでいたタツヤ達は凄まじい勢いで突撃してきた暗殺者らしき男達に驚愕しつつもどうにか彼らをしのぎきった。すると後ろには馬に乗ったヴァーチェらしき屈強そうな青年の姿が見えた。
「あいつがヴァーチェか?いい体してんじゃーん」
「間違いありません、奴です…あッ!!」
そんな会話をしていると、ヴァーチェはタツヤに襲い掛かってきた。
「重罪人は処刑だあああぁぁぁぁぁ! 覚悟しろ馬糞野郎ぉぉ!!」
「あぁ?馬糞野郎だとふざけんじゃねぇよお前!お兄さんだルルォ!?もう許さねぇからなぁ?死ぬ寸前まで痛めつけてやるよオラァ!!」
ヴァーチェは持っていた銀の斧をタツヤ目掛けてフルスイングしながら罵倒した。しかし、タツヤも負けていない。ヴァーチェの悪口にキレたタツヤは一転攻勢の体勢になり、ヴァーチェの猛攻をなんとか防ぎきっている。
(すごい…! これがタツヤさんの力なのか…?)
と、次の瞬間、家屋からヴァーチェの私兵が突撃してきた。
「チッ…、また私兵か…! テミス! あっちの私兵は任せるぞ!」
「オッケー!」
妨害させじとルシアとテミスは最後であろう私兵の猛攻を防いでいる。
リスティもタツヤを後ろから援護しだした。
「あの馬糞の味方かぁ? てめぇも八つ裂きにしてやるよ! 罪状は馬糞と同罪だああぁぁぁ!!」
「お前のようなウジ虫野郎には負けませんわよ。タツヤさん、やってしまいましょう!」
「おう!」
魔術が火を噴き、鞭がしなる。武術に長けるだけあって途中まではヴァーチェが圧倒していたがリスティとの連携もあり徐々にヴァーチェが押され始めた。そしてついに、
「最後の一発くれてやるよオラァ!!」
タツヤの鞭がヴァーチェの頭に直撃し、
「ごぁッ!!」
ヴァーチェは馬から叩き落されて地に伏し、ついに決着がついた。
「嘘…だろ…?俺がこんな…ウジ虫未満の馬糞に負けるなんて…」
ちょうどテミスとルシアも私兵を倒し終え、タツヤの元に駆けつけていた。
タツヤはヴァーチェを勝ち誇った表情で見下ろすと、
「へっへっへ…覚悟は出来てんだろうなぁ~?」
「馬糞がぁぁぁ…!! こんな事して…只で済むどぉっ!?」
タツヤは鞭をヴァーチェの腰に命中させた。
「お前を芸術品に仕立てや…仕立てあげてやんだよ~」
言い終えるや否やタツヤの鞭の連撃がヴァーチェに襲い掛かった。
「ぐぁっ!!…ごぁッ…!! がぁぁぁ!! ぐぅぅぅぅぅ……!!」
その様子を見ていたテミスたちは、
「うわぁ…痛そうだね…」
「自業自得だがな」
「なかなかに刺激的なことをなさるのね!」
———数分後———
「よーし!!ヴァーチェ調教完了♪思ったより早かったなっ♂」
「ワンワン!ご主人様、どうぞご命令ください!」
タツヤの鞭責めに遭ったヴァーチェは身も心もすっかりタツヤの奴隷となっていた。その様子を見ていたルシアはタツヤの能力に驚愕していた。
「まさか本当にあのヴァーチェを倒してしまうとは…タツヤさん、貴方の実力を疑ってすみませんでした。これからも宜しくお願いいたします」
「それじゃ帰ってヴァーチェのホモビ撮影と行こうぜぇ~」
「張り切って行きましょ~♪」
奴隷と化したヴァーチェを連れてノリノリでバーに戻るタツヤとテミスを見て、ルシアたちは、
「しかし随分変わった趣味をお持ちだな…」
「あらそうかしら?なかなかに素敵な趣味だと思いますわよ」
「いや流石に変な趣味だと思うぞ…」
と雑談を交わしながら、ヴァーチェの駐屯所にあった物を粗方接収し、バーに戻った。その様子を屯所の影から見ていたシムノンは、
「さっさと退散して良かったぜ~、何事も引き際が重要だからな。当面はレイラと静かに暮らすかね」
と、そそくさと屯所を去って行った。
「連れてきましたわよ」
「ご苦労だったなリスティ、あんたがタツヤか?私はファティマという者だ。この村で自警団をやっている、よろしく頼む」
「あたしはテミス!この村には出稼ぎで来てるよ、自警団にも加わってるけどね。よろしく!」
早速ファティマとテミスがタツヤに軽く自己紹介をする。
「よろしくナス! 『BAR Tatsuya』を運営してるぜ! 丁度、いいホモビモデルを切らしてたんだ。ヴァーチェは体格も良さそうだし、いいホモビモデルになって貰おうぜぇ~?」
「あ、知ってる!あれって結構儲かるんだってね?あたしもホモビ撮影手伝うから儲かったら
報酬を分けてくれないかい?お金がなくて困ってるんだよねぇ。あのヴァーチェって男は村にとっても災いでしかないからせめてホモビモデルとして村の役に立って貰わないとね!」
「奴のせいでこんな事になったんだ。たっぷり働いて貰おうぜ、俺の店の客のためになぁ?」
ファティマはテミスのお金へのがめつさと彼らが到底自分には理解しがたい趣味の内容で会話していることに若干引きながらも、
「それはともかく、ヴァーチェは許してはおけんな。あんたも協力してくれるか?」
「勿論だぜ!あいつを芸術品にしてやるよ」
「よろしく頼む」
タツヤ達がそんな会話をしている間、ルシアは家屋の方角をずっと睨んでいた。
(あそこから来そうだな…警戒しなくては)
————場所が変わって、ヴァーチェの駐屯所では————
「いつ来るんだよあの出来損ない! 雇ってやったってのに仇で返しやがってよぉ!!」
ヴァーチェはなかなか来ないシムノンに大分イラついているようだったが、無線らしき機械を手に取ると
「えぇ! もう待ってられるかぁ!! 突撃だああぁぁぁ!! あの馬糞野郎をぶっ殺せえええぇぇ!」
と部下に連絡した。
————再度場所が戻って、キンバリー村の広場————
会話も終わってしばらく様子を見ていると、いよいよヴァーチェの私兵達が突撃してきた。
意外にもヴァーチェの私兵達はなかなか強く、倒すのに手こずった。
が、タツヤ達も抜群のチームワークを見せて私兵達を倒していった。
「お仕置きだよお前ら」
「喰らいなぁ!」
タツヤが鞭で打ち、ルシアが剣で薙ぎ払い、テミスが槍で突き、ファティマが斧を振り下ろし、リスティが火で焼き払い、傷ついた仲間を回復する。こうした獅子奮迅の戦いぶりもあって彼らは私兵達の意外な強さに手を焼きながらも、私兵の数は一人、また一人と減らしていった。
と、そこへヴァーチェの騎馬兵も突撃してきた。
「騎馬兵か…なかなか厄介だな」
「馬ごと調教してやるぜぇ~」
騎馬兵がタツヤ達の元についたときには私兵を全て倒し尽くした後であったため、騎馬兵にもどうにか対処する事が出来、一人残らず撃破する事が出来た。と、今度は橋の向こうから騎馬兵と弓兵が突撃してきた。
「クッ…多方面から攻められては埒が明かん! タツヤ、橋を封鎖するぞ!」
「おう、まかせろ!」
タツヤ達は急いで橋を囲い込む。この策が功を奏して騎馬兵と弓兵は混乱し連携を崩す事に成功し、戦場を膠着状態に追い込んだ。すると今度は、左右の家屋から兵士達が出てきてテミスたちに襲い掛かってきた。
「厄介だね」
「テミス、リスティ、タツヤ!奴らは私とルシアが対処する、橋は任せるぞ!」
「分かったぜ!」
ファティマとルシアが家屋から出てきた私兵達を迎撃し、なんとか倒す事が出来た。
すると、家屋から魔術師が出てきて、
「はぁ~折角の久々の休日だってのになんで出撃しなきゃなんねぇんだよ…テキトーに戦ってさっさと退散しよっと。あのクソみてえな上司のために命賭けるなんざまっぴらごめんだぜ」
と、大分ダルそうな表情でこちらに向かってきた。
「よぉ、俺ぁシムノンつーもんだ。さくっと終わらせて帰りてぇからよ、さっさとやられてくんねぇか? 殺しゃしねえからよ」
随分と戦意がなさそうに見えたのでルシアはそのシムノンと名乗る魔術師に、
「その申し出は断るが、ここで退くなら見逃してやらんでもないぞ? こちらも無益な殺生は好かん」
「悪ぃ、そういう訳にもいかねぇんだわ こちらも金の分は働かにゃあならねえんでな」
「そうか…なら手は抜かん! 行くぞ!」
魔術師は私兵と比べても格段に強く集団で戦っても手こずったが、タツヤがシムノンの肩に鞭をぶち当てると、
「痛ってて、流石に強えな…やっすい賃金でこんな強い奴らを倒すんじゃ割に合わねえ。戦うには戦ったしとんずらするか、あばよ!」
「あ、ちょ待てって、オイ!!」
突如シムノンは脱兎のごとく逃げだしてしまった。
ヴァーチェは私兵達が次々にタツヤ達に倒された報告を聞いてブチ切れて、
「死に晒せやぁ!! 出来損ないがぁぁ!!」
あろうことか戦況を報告した部下の頭を銀の斧で粉砕した。そして、
「馬糞面のくせにクール気取りして儲けやがって!ムカつくんだよクソが!!俺が直々にぶっ殺してやる!!」
自ら馬に乗って出撃した。
と同時に暗殺者らしき男達やヴァーチェの私兵達も出撃してきた。
橋を塞いでいたタツヤ達は凄まじい勢いで突撃してきた暗殺者らしき男達に驚愕しつつもどうにか彼らをしのぎきった。すると後ろには馬に乗ったヴァーチェらしき屈強そうな青年の姿が見えた。
「あいつがヴァーチェか?いい体してんじゃーん」
「間違いありません、奴です…あッ!!」
そんな会話をしていると、ヴァーチェはタツヤに襲い掛かってきた。
「重罪人は処刑だあああぁぁぁぁぁ! 覚悟しろ馬糞野郎ぉぉ!!」
「あぁ?馬糞野郎だとふざけんじゃねぇよお前!お兄さんだルルォ!?もう許さねぇからなぁ?死ぬ寸前まで痛めつけてやるよオラァ!!」
ヴァーチェは持っていた銀の斧をタツヤ目掛けてフルスイングしながら罵倒した。しかし、タツヤも負けていない。ヴァーチェの悪口にキレたタツヤは一転攻勢の体勢になり、ヴァーチェの猛攻をなんとか防ぎきっている。
(すごい…! これがタツヤさんの力なのか…?)
と、次の瞬間、家屋からヴァーチェの私兵が突撃してきた。
「チッ…、また私兵か…! テミス! あっちの私兵は任せるぞ!」
「オッケー!」
妨害させじとルシアとテミスは最後であろう私兵の猛攻を防いでいる。
リスティもタツヤを後ろから援護しだした。
「あの馬糞の味方かぁ? てめぇも八つ裂きにしてやるよ! 罪状は馬糞と同罪だああぁぁぁ!!」
「お前のようなウジ虫野郎には負けませんわよ。タツヤさん、やってしまいましょう!」
「おう!」
魔術が火を噴き、鞭がしなる。武術に長けるだけあって途中まではヴァーチェが圧倒していたがリスティとの連携もあり徐々にヴァーチェが押され始めた。そしてついに、
「最後の一発くれてやるよオラァ!!」
タツヤの鞭がヴァーチェの頭に直撃し、
「ごぁッ!!」
ヴァーチェは馬から叩き落されて地に伏し、ついに決着がついた。
「嘘…だろ…?俺がこんな…ウジ虫未満の馬糞に負けるなんて…」
ちょうどテミスとルシアも私兵を倒し終え、タツヤの元に駆けつけていた。
タツヤはヴァーチェを勝ち誇った表情で見下ろすと、
「へっへっへ…覚悟は出来てんだろうなぁ~?」
「馬糞がぁぁぁ…!! こんな事して…只で済むどぉっ!?」
タツヤは鞭をヴァーチェの腰に命中させた。
「お前を芸術品に仕立てや…仕立てあげてやんだよ~」
言い終えるや否やタツヤの鞭の連撃がヴァーチェに襲い掛かった。
「ぐぁっ!!…ごぁッ…!! がぁぁぁ!! ぐぅぅぅぅぅ……!!」
その様子を見ていたテミスたちは、
「うわぁ…痛そうだね…」
「自業自得だがな」
「なかなかに刺激的なことをなさるのね!」
———数分後———
「よーし!!ヴァーチェ調教完了♪思ったより早かったなっ♂」
「ワンワン!ご主人様、どうぞご命令ください!」
タツヤの鞭責めに遭ったヴァーチェは身も心もすっかりタツヤの奴隷となっていた。その様子を見ていたルシアはタツヤの能力に驚愕していた。
「まさか本当にあのヴァーチェを倒してしまうとは…タツヤさん、貴方の実力を疑ってすみませんでした。これからも宜しくお願いいたします」
「それじゃ帰ってヴァーチェのホモビ撮影と行こうぜぇ~」
「張り切って行きましょ~♪」
奴隷と化したヴァーチェを連れてノリノリでバーに戻るタツヤとテミスを見て、ルシアたちは、
「しかし随分変わった趣味をお持ちだな…」
「あらそうかしら?なかなかに素敵な趣味だと思いますわよ」
「いや流石に変な趣味だと思うぞ…」
と雑談を交わしながら、ヴァーチェの駐屯所にあった物を粗方接収し、バーに戻った。その様子を屯所の影から見ていたシムノンは、
「さっさと退散して良かったぜ~、何事も引き際が重要だからな。当面はレイラと静かに暮らすかね」
と、そそくさと屯所を去って行った。