第９話・アリと真栄島の内緒話
文字数 946文字
アリ君、今回もありがとう
助かりました
また何かあったら連絡して
いつでも手ェ貸すよー
ははは
頼りにしてますよ
真栄島サン
金払い良いから好きー
優先しちゃう♡
それは光栄です( ´∀｀)
ところで、アリ君は普段どこで生活しているんですか？
仲間内で共有してる寝ぐらが色んなトコにあるんだよー
直近の依頼主の近くにある寝ぐらを使うことが多いかな
でも、今回の爆撃で馬喜多市と登代葦市と亥鹿野市の寝ぐらがブッ壊れちゃったんだってー
あーあ（−＿−；）
えっ、そうなんですか
アリ君、お仲間は大丈夫でしたか？
裏情報で注意喚起されてたから、仲間は都市部から退避済みで被害に遭ってないよー
てゆーか、仲間のことまで気に掛けてくれるなんて真栄島サン優しー！
アリ君のお仲間なら皆さん良い人ばかりでしょう
直接関わりがなくとも、アリ君が大事にしている人達なら私にとっても大事な存在です
真栄島サン、カッコいー！
惚れちゃう笑ヽ(´▽｀)/
真栄島サンて『この仕事』するまで何処で何してたのー？
只者じゃないよねー？
……知りたいですか？
(三・∀・)
いや、いい！
なんか怖いもん
（なぜ誰も私の経歴を突っ込んで聞いてこないのだろう……凄い過去を持ってると誤解されてそうだな。まあ、そう思ってもらったほうがやりやすいからいいか）
ふふふ、賢明な判断です
( ´∀｀)
やっぱり真栄島サン怖ーい！
逆らわないでおこっと！
そういえば、任務中さとる君を挑発するような言動を取ってましたね
彼とは合いませんでしたか
坊主のことは嫌いじゃないよ
いちいち反応が楽しいから揶揄ってるだけ〜！
そうでしたか
さとる君はまだ若いですからね、感情の揺れ幅が大きくて危ういところがあります
そーそー、危うい
『こっち側』の素質ありそうだから引き込みたかったけどダメだったー
ざんねん ( つД` )
弟さんがいますからね
周りのサポートもありましたし、それで踏み止まったんでしょう
弟……かぁ
そうだよねー
家族がいるなら表の世界にいないとねー
（弟という言葉に反応した。彼にも、もしかしたら弟さんがいるのかもしれない）
『こっち側』はマトモな神経の人間には無理だもんねー
真栄島サンや三ノ瀬サンみたいな人でないと♡
（本当に、アリ君の中の私のイメージはどうなっているんでしょう……悪いことしたことないんだけどなあ……）
