第5話・安賀田、重圧に負ける

文字数 951文字

安賀田さん、他の協力者の方々とはうまくやれそうですか?
はい、大丈夫です

お任せください ٩( 'ω' )و

頼もしいですねぇ

やはり貴方にお任せして良かったです

期待していますよ

ははは……

……はぁ (´・_・`)

(安請け合いしてしまった……

いや、真栄島さんは私を信頼して任せてくれているのだ。その期待を裏切るわけには……)

浮かない顔ですね

体調が悪いんですか?

多奈辺さん!

……いえ、ちょっと胃が

ストレスですか

そういう時は空腹だと余計に酷くなりますからね、何か軽く食べたほうがいいですよ

ありがとうございます

では、何か食べようかな

こういう時、我が家の定番メニューは『唐揚げ』なんです

イチから作るのは大変なので、スーパーの出来合いのものが多いですが

(あ、揚げ物!? 弱った胃にそれはどうなんだろう……)
そうなんですね (´∀`;)

参考にさせていただきます

ちょうど唐揚げを持ってますので、お裾分けしますよ

遠慮なくどうぞ

!? ∑(゚Д゚三) 

(ちょうど唐揚げを持っているって、一体どういうことだってばよ!!)

あら安賀田さん

どうしたんです、その唐揚げ

堂山さん

いえ、多奈辺さんからお裾分けを……胃が痛いと言ったら何か食べたほうがいいと言われましてね

まあ!

胃が痛い時に唐揚げは逆効果じゃないですか

他のものにした方が……

Σ(°▽°* )

そ、そうですか

そうですよね!

そういう時の我が家での定番は『バタークリームケーキ』です

ちょうど持ってますので、良かったら召し上がってください

!!!??Σ(゚д゚lll)

(バタークリームケーキ…だと……? アラフィフの胃には重い、重いぞ! しかし、堂山さんのご厚意……!)

あ、ありがとうございます

いただきます……

あれ、安賀田さん

どうしたんすか途方に暮れて

さとる君、実は……

(かくかくしかじか)

あはは、なるほど

それで唐揚げとケーキ持ってたんすね!

多奈辺さんも堂山さんも、安賀田さんのことが心配なんすよ

もちろんオレもです

さとる君……!

( ;∀;)

さっきスーパーの特売で良いもの買ったとこなんで、安賀田さんもどうぞ

いつもお世話になってる御礼っす!

あ、ありがt……
やっぱ凹んだ時は『トンカツ』一択っすよ!これ食べて元気出してください!!
!!!!???

Σ(゚д゚lll)

さとるの辞書に胃もたれという言葉はない
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登場人物紹介

堂山ゆきえ


モラハラ旦那(離婚済み)に酷い目に遭わされたせいで少々歪んでしまった

みゆきを寝かしつけた後ストロングゼロをキメるのが唯一の楽しみ

安賀田まさし


パワハラ上司(アナゴさん似)が夢に出てくるのが最近の悩み

頼られると喜んで引き受けるが、内心はプレッシャーで押し潰されそうになっている

妻のちえこが大好き♡

井和屋さとる


常に金欠のダブルワーカー

弟至上主義で自分は二の次

悪い大人に騙されそうになるが周りからそっと守られ、今日も清らかなまま生きている

真栄島のぼる


自分のことを多く語らない

特攻列島の登場人物の中で一、二を争うくらいの修羅場を経験してきた…と周りから思われがち

多奈辺さぶろう


協力者最年長にして最弱

孫娘が可愛くて仕方がない

特に深い理由はないが、右江田が気に入らない

三ノ瀬りん


ポジティブシンキングなアラサー

恋人と長続きした試しがない

新しい彼氏が欲しくなってきたので人体錬成に一縷の望みを抱く

(ハガレン再燃

右江田しんじ


自信が持てない筋肉ゴリラ

特に真栄島に強く依存しており、細かな指示がないと動けない

常に心の支えを探している

井和屋みつる


賢い中学生

遊び歩いてる母親が嫌い

働き詰めで世間知らずな兄の将来を憂いている

江之木りくと


賢い中学生、みつるの塾友達

父親との距離感に悩む

理性的で優しいが暴走しがち

江之木まさつぐ


りくとの父親

とにかく呼ばれない

アリ


裏社会の人間

お金貰えば何でもやる

男女問わずフツーじゃない人が大好き♡

葵久地れい


頭脳派メガネ

興味のないことに関してはかなりのポンコツ、機械いじりやハッキングが唯一の楽しみ

暮秋せいいち


永田町住みの世襲議員

取り巻きがみな金持ちなので下々の生活レベルが本当に分からないし理解する気もない

阿久居せんじろう


叩き上げの庶民派国会議員

上級国民が大嫌い

発想が飛躍しがちで短絡的

尾須部とうご


暮秋議員の支援者の息子

金持ちのボンボンだが感性は普通

政治家大嫌い

暮秋とうま


暮秋せいいちの息子

尾須部とうごは自分の所有物だと本気で思っている


三谷古 じょうじ


那加谷市の港にある海運会社の社長

日系人を多く雇っている

アリの知り合い

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