第8話 鼠の箱

文字数 330文字

夜、女子寮にて
今夜は侍女ちゃんの歓迎会だ!
飲むぞ! 騒ぐぞ!
(アイゼルネさん遅いな……)
こんばんは
ヒッ!
(誰だろう……小さい)
アイゼちゃんにお呼ばれして来ちゃいました
ディグ・ファンシーです。ぜひ仲良くしてくださいね
今日は楽しかったよ! 私は一足先にお暇するね!
ちょっと待ってください! まだ自己紹介の途中なのに
モゾモゾ
この子達の紹介もしないと
……
どうしてイヤそうな顔をするんですか?
いやディグがいつも連れてるソレのせい……
ペットのネズミ達のことですか……?
チューチュー
だからどう見てもそれネズミじゃないだろ!
気味が悪いよ!
またそれですか……
いいですか……この子達はネズミですよ?
チューチュー
見れば見るほど化け物だよ!
チュー
いや、かわいい顔しようとしても無駄……
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

主人公。孤児院で育ち、今は拷問師達のお手伝いとして雇われている。無表情だが、秘めた嗜虐性があり、実は一番拷問の才能があるのでは、と言われている。

鉄の処女(フラウ・アイゼルネ)。マントの素材を鋼鉄化、また形状を鋭利に変化させ、拷問を行う。常にマントを羽織り、その中に両手を閉まっている。

石抱(ラージム)。体重を変化させ、相手の膝の上に乗ることで拷問を行う。彼女の本当の体重を知る者はいない。

鼠の箱(ディグ・ファンシー)。ネズミを操り、かつては残虐な拷問を行っていた。その後、ネズミ達とくすぐり専門の拷問師に。

ネズミ。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色