第10話 鼠の箱Ⅲ

文字数 264文字

いきなさい! ネズミたち!
チューチュー!
ふふん! 踏み潰してやる!
(賑やか……)
こういう賑やかなのも、案外いいものだろ
う…うん
(やっぱり様子がおかしい……顔も赤いしラージムの言う通り熱が……)
悪いがちょっと侍女さんを連れていく!
くらいなさい! くすぐり攻撃です!
やっ…やめてって! ハハ…くすぐったいよっ
チュチューチューチュー
(聞いてない……というより、あいつらは一体なにしてるんだ……)
あいつらは放っておいて行こうか
ギュッ
は…はい
アイゼルネさんとならどこへでも
ん? すまない、もう一度言ってくれ
……
(また顔が赤くなってる……)
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登場人物紹介

主人公。孤児院で育ち、今は拷問師達のお手伝いとして雇われている。無表情だが、秘めた嗜虐性があり、実は一番拷問の才能があるのでは、と言われている。

鉄の処女(フラウ・アイゼルネ)。マントの素材を鋼鉄化、また形状を鋭利に変化させ、拷問を行う。常にマントを羽織り、その中に両手を閉まっている。

石抱(ラージム)。体重を変化させ、相手の膝の上に乗ることで拷問を行う。彼女の本当の体重を知る者はいない。

鼠の箱(ディグ・ファンシー)。ネズミを操り、かつては残虐な拷問を行っていた。その後、ネズミ達とくすぐり専門の拷問師に。

ネズミ。

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