第9話 鼠の箱Ⅱ

文字数 198文字

遅くなってすまない
あらアイゼちゃん
ア、アイゼルネさん……!
侍女ちゃんどうしたの? なんだか顔が赤いけど
もしかして熱でもあるんじゃ……
それはいけない! 私が確認しよう
ピタッ
ヒャッ…⁉
どうして背を向けるんだ
あら~
ティグのネズミ(?)がよくない菌でも運んできたのかも……
チュー
あんまりネズミ達をイジメるとぶちのめしちゃいますよ……?
なんだケンカか! 受けて立つぞ!
(この子の歓迎会はどこいったんだ……)
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登場人物紹介

主人公。孤児院で育ち、今は拷問師達のお手伝いとして雇われている。無表情だが、秘めた嗜虐性があり、実は一番拷問の才能があるのでは、と言われている。

鉄の処女(フラウ・アイゼルネ)。マントの素材を鋼鉄化、また形状を鋭利に変化させ、拷問を行う。常にマントを羽織り、その中に両手を閉まっている。

石抱(ラージム)。体重を変化させ、相手の膝の上に乗ることで拷問を行う。彼女の本当の体重を知る者はいない。

鼠の箱(ディグ・ファンシー)。ネズミを操り、かつては残虐な拷問を行っていた。その後、ネズミ達とくすぐり専門の拷問師に。

ネズミ。

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