第4話 鉄の処女Ⅳ

文字数 250文字

ジャラララ……
(奥で、誰か錠に繋がれてる……?)
これから仕事なんだ、お前達は出て行ってくれ
(やっぱり、本当にここで……)
分かったよ、出て行くから
ほら、行くよ!
ちょ、ちょっと、首根っこを掴んで引きずらないでください……その……自分で歩けます
こうすると部屋の掃除にもなるでしょ! 一石二鳥!
わ、私は雑巾じゃありません……!
(やれやれ、ようやく騒がしいのが出て行ったか……)
………
(さて、こいつは巷を騒がせる犯罪組織の一味だからな、どこに爆弾を仕掛けたのか、吐かせないと)
(私の腕の見せ所ってやつだな……)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

主人公。孤児院で育ち、今は拷問師達のお手伝いとして雇われている。無表情だが、秘めた嗜虐性があり、実は一番拷問の才能があるのでは、と言われている。

鉄の処女(フラウ・アイゼルネ)。マントの素材を鋼鉄化、また形状を鋭利に変化させ、拷問を行う。常にマントを羽織り、その中に両手を閉まっている。

石抱(ラージム)。体重を変化させ、相手の膝の上に乗ることで拷問を行う。彼女の本当の体重を知る者はいない。

鼠の箱(ディグ・ファンシー)。ネズミを操り、かつては残虐な拷問を行っていた。その後、ネズミ達とくすぐり専門の拷問師に。

ネズミ。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色