第8話

文字数 376文字



 ズ、と温かなカフェラテを飲みながら書きかけのメッセージの続きを書く。
今夜は満月が空にのぼり煌々と光り輝いている。星々は煌めきいくつかの流れ星が落ちてきていた。
メッセージの相手は居るようでいないインターネットで知り合った友人だ。インターネットの向こう側に、聞いている職業と趣味の姿でいるとは限らない私の友人。
 斜に構えすぎだと言われてしまうかもしれないが自分はそういう性質なのだ。仕方ない。それでもメッセージのやり取りをやめないのは単に面白いからであってそれ以上の理由はない。相手は今のところ友好的だし何もおかしなことは要求してこない。
きっとこの関係が変わることはないのだろうと思うと少し寂しい気もするがそれもひとつの関係だ。
メッセージを書き終えた私は送信ボタンを押す。
そしてポンと送信された音がしたのを確認しカフェラテを飲み干す。
いい夜だ、本当に。
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