第4話

文字数 224文字

海月

荒い荒い 海の底で
暗い暗い 海の底で
私はひとりぼっち揺蕩うの

光は届かない海で
何にも届かない海で
私はひとりぼっちなの

どうしたってどうにもならなくて
どうしたって沈んだまま
このまま一人揺蕩い海月になってしまうのね

ぷかりぷかり浮かんで沈んで
ふわりふわり沈んで落ちる
私はそうしてなんにもなれないの

どうにも出来なくなって
海の底に沈んでね
後悔しても遅いのよ

泣いて泣いて涙を流しても
海に溶け込んでゆく

荒い荒い 海の底で
暗い暗い 海の底で
私はひとりぼっち揺蕩うの
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