第4話

文字数 635文字

こんな両親が結婚して普通な幸せな家庭を築けるはずもなく、代表的な家庭崩壊の家となっていった。

私は、末っ子である。

だから、今から書くお話は母親と姉から聞いた話なので本当のところはわからない。父親は私が生まれるまでかなり荒れていた。見た目がやくざみたいなオーラを放ち、気に食わないことがあると母親に暴行。子供の見ている前で飼っていた猫を壁に投げて殺すほど、何かが欠けてしまった人であった。もちろん、子供に対してもむかつくことがあれば暴力をふるっていた。

母親は逆に子供に暴力をふるう人だった。何度も自殺未遂を繰り返し、行く場所もないのに家出をする。

精神科にも通っていた。

そして、子供を恨んでいた。

父親とは子供が出来たからしょうがなく婚姻届をだしたからだ。

一番の被害者は姉だと思う。姉は、無表情で大人しい子供だった。そして、子供のころの記憶がないとも。唯一覚えてるのは、階段場の近くで母親に暴力を振られ

【あんたさえできなければ】

呪いの言葉をはかれ殴られ蹴られ気絶をして、救急車の音で意識を取り戻し近所のおばちゃんに「だいじょうぶ?」と声をかけられた記憶のみ残っているといっていた。

今現在は幼児虐待について敏感だが、昔は見て見ぬふりをすることが多かった。

今は報道されてるが、昔は死体すら見つけてもらえない子もいたのかもしれない。

避妊もせず無責任に子供を作り幸せになれなかった理由を子供になすりつける。

それが私の母親であった。

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