留学で自尊心がバッキボキに折られた話① - むかしばかし 

文字数 1,071文字

私が最初に英語圏のとある国へ留学してから早8年くらいが経過しているんだけど、定期的にしたくなっちゃうこの話。

留学に行ったら、自尊心がバッキボキに折られた話。

自尊心が折られた、というのは、もちろんそれまで、私の自尊心が膨れ上がっていた事を意味する。 

そう、大学三年で交換留学に行ったとき、私は完全に調子に乗っていた。調子ノリノリ。それまでの数年間、私の人生には絶好調の波が来ていたからだ。

まぁ誰も私の調子ノリノリ話に興味がないと思うので、簡潔にいうとこんな感じ ↓

私は受験に成功し、第一希望の私立大学に合格した。そこで交換留学の枠を手に入れた私は、『自分は頭がよくて、英語もできて、将来的に有望な若者。』と思い込む呪いにかかっていた。  


そんな感じで、バラ色の留学生活を想像し、ウキウキで現地に到着したのだった。



が、そこで、ヤバいことが判明した。

ヤバい。マジで相手が何言ってるかわからないゾ……。  

日本では英語ができる気になっていたが、それは日本人の英語になれた外国人が、日本人に聞き取りやすいようにゆっくり簡単な言葉で話してくれていたためだったのだ!!大学の先生とか。責めるのはお門違いだが、その親切心が、アダとなったよ…!!  

英語圏で、私のことなんてどうでもいいと思っているネイティブがペラペラ話す英語は、50%くらいしか理解できなかった。特に集団の輪に入ると、やっぱり大学生は皆パリピにあこがれているのか(?)、フルスピードで会話を盛り上げに行くので、誰も英語が下手くそな留学生のことなんか気遣ってくれなかった。お手上げである。自分の方に話が来ないのを祈るのみだ。(ちなみにこのような場合、全然誰も私に話をふらず、この心配は杞憂に終わった。)  

相手の言っている事がよく聞き取れないので、友達の作りようがなかった。かろうじて聞き取れても、「あっ、早く何か言わなきゃ……気、気のきいたことを…。」とオロオロして、まともな会話が成立せず撃沈。 

自信がないので自然と声も小さくなってしまった。そんな事が何回か続いて「これ友達作るの、無理なんじゃ…。私に足止めされている人たちがかわいそうだよね…。」と思うに至った。  


私の自信は少しずつ風船の空気が抜けていくようにしぼんでいった。



たくさん現地の友だちができて、一緒に旅行したり、ハウスパーティーしたり、充実した日々を想像していたのに…。

まぁ、普通に考えて、日本でも友だちが少ないのに、外国に来て急にそうなるはずもないんだけど。笑


「留学で自尊心がバッキボキに折られた話②」につづく…!




 
  





 

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