留学で自尊心がバッキボキに折られた話② - むかしばなし

文字数 1,028文字

留学で自尊心がバッキボキに折られた話①のつづき…… 
 
留学先到着後すぐ、自分の英語のできなさに気付いた私。  
 
留学先大学の授業が始まると、さらに大変なことに……。 

日本で英文が専門だった私は、当然のごとく、英文科の授業ばかりに履修登録した。これがさらなる悲劇を招く……。

普通に考えればわかるが(前回に続き二回目)、英文学は、ある意味、一番英語ができないと駄目な科目だったのだ‼他の専門と違い、言語はダメでも、知識や知力で差をつけるということがまずできないからだ。英文学の読解力は本人の英語力に正比例する。ほとんどの学生にとっては母国語だけれど、私にとっては外国語。その上、文化・社会・歴史に関する知識でも全然勝てなかった。(白目)   

何も貢献できることがないという悲しさ。周りの学生は優しかったが、あまりに落ちこぼれなので、卑屈になりすぎてしまい、友達を作ることもできなかった。とりあえず、形式上だけでも耳を傾けてもらうために、発言しなきゃいけない時は、日本に結び付けて話すしかない。笑 

今思えば、自分は頑張っていたと思う。

先生に急に当てられて、でも質問の内容が理解できず、テキトーに答えてみたり。

その場で三人組を作って、グループワークをするように言われたり。友だちがいないので普通にあぶれたが、なんとか優しい人たちに頼んで入れてもらったり。  

学ぶ内容自体は本当に興味深かったが、授業に何となくしかついていけない上、孤独なので、精神的にはなかなか追いつめられました。 

出席が評価対象だったので、いつもブルブル震えながら教室の隅っこで授業を受けていた。英語は上達しなかったが、授業中空気のような雰囲気を出して、当てられないようにすることだけは上手くなってきた。笑 

授業が終わり、自分の寮に戻れば、英語圏の留学生が集まって夜通しパーティーをしていたり、共有シャワーでなんかカップルがウフフな事をしていたりと、心の休まる暇がなかった。

一度など、私がスーパーで買って戸棚に入れておいたキャベツに、何者かが、ナイフとフォークを20本ぐらいブッ刺すという事件が発生した。寮はアジア系の英語できない学生にとっては、かなりハードモードだった!  

 ネイティブの友だちがいないという事は、今英語ができないだけではなく、将来的に英語が上達する見込みもなし。全然耳も英語に慣れてこないし……。  

ピンチであった……。 

「留学で自尊心がバッキボキに折られた話③」に続きます。

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