プロローグ 一

文字数 592文字

「王はもう長くはありません。」
そう、王様専属の医師が重い顔つきで告げた。
今は2xxx年。日本の天皇制度がなくなったのは数十年前の事で、きっかけは日本に大地震が起こり、国民の大半、天皇一族が亡くなったのだった。
それから日本を作り直したのが現在の王であった。現在の王は元々は普通の会社員だったがリーダシップがあり頭の切れる人である。しかし王は、癌になってしまったのだった。見つかった時点でステージ4で余命はあと5年ほどあった。
しかし、今日の定期検診で容態が急変していたのだった。
「長くないとはあと我は何年ほど生きられるのか。」
王が医師に尋ねる。
「持って半年でしょう。最悪の場合3ヶ月ほどかと。」
「王っっ」「王様ぁぁっ」
側近に居る者は王と叫んだり、無言で泣いているものもいる。この王は日本を立て直したということや心優しい性格で国民や側近の者達からの人気は高いのだった。
「皆落ち着け。今から我の跡継ぎを考え、それから余生を楽しもうじゃないか。我はもう70なんだからそろそろ王位を退こうと思っていたところだったんだから。」
しかし、王には子供いや、親戚すらいない。もともと王位に就いた頃から、結婚はしないと決めていたらしい。
「ところが我には、子供がいない。しかし、我にはいい案がある。ゴホッゴホッ」
といい少し顔に笑みを浮かべる。
「いい案とは、なんですか。」
「それは、、、
国民から集めようと思う。」






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登場人物紹介

小川美沙(私)

三条綾乃

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