王の会見

文字数 575文字

日本中のすべての電子機器が王の会見に切り替わった。
画面に金色の袴を身にまとった王が映し出された。
「皆の者、今から我の会見を始める。今日はとても大事なことを話す。よく聞くのじゃ。」
しん、と周りが静まりかえる。
王が深呼吸する。
「皆のものよく聞け、これから我の跡継ぎを決めるゲームを開催する。」
少し周りが騒つく。
「急な発表に驚いたことかと思うが、詳しく話すと長くなるから完結に話すぞ。我の余命はあと3ヶ月なんだ。だから我が国日本を支える王の跡継ぎを決めようと思った。しかし我は子供がいないましてや親戚もいない。そうすると側近しかいないわけじゃ。だが我は有能な者を国民から見つけるためにあるゲームをしようと考えた。名前はリアルゲームだ。
ゴホッゴホッ。」王が少し咳き込む。
「すまんな。あまり体調が良くないのじゃ。このゲームは16歳以上ならば誰でも参加できる。予選は各地方で行う。予選は明後日だ。それまでに参加したい者は国のホームページを見ると良い、詳しく書いてあるからな。」
「今日はもう体調が良くないからここまでとする皆の者聞いてくれてありがとうな。」
日本のSNSサイトがすべて王の会見についてになっている。
検索欄には「会見」「リアルゲーム」がトップになりつぶやきを投稿するサイトにもそのことで埋め尽くされていた。


私は少し気になったのでサイトを見ることにした。


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登場人物紹介

小川美沙(私)

三条綾乃

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