プロローグ　二

「王、なぜそんなことを！？私達の中から選べばいいのではないのですか？」
と焦ったように側近は言う。恐らく側近らは自分達の中から選ばれると思っていたのだろう。
「その案も考えた。しかし、日本を変えるにはもっといい人材がいると思っているのでな。だから、いわゆるオーディションをしようと思う。まあ、本当になりたかったら君たちも応募すればいいことなんじゃ。」
「でも、、！」
「文句を言わないでくれ。我、が決めたことなんだから好きにさせてくれ。」
そう言われると、側近も何も言えないのか、口をつぐんだ。

「我の余命は残り少ない。だから早く行わないと我は死んでしまう、、、、、、
2日後に国民に知らせるぞ。決定だ。」
それから王やその側近は休むことなく働いた。
でも、王は跡継ぎを決めるゲームの内容を一切教えなかった。
「では明日の朝9時国民に知らせる。そのことをメディアやインターネットに知らせておいてくれ。よろしく頼む。」
「分かりました王。今から知らせます。」