予選ゲームニ

文字数 489文字

「ねぇあなたもゲームに参加するの?」
と声を掛けてきたのは私と同じぐらいの二人組の女子たちだった。
「まあ、参加しますよ。」
「敬語はやめてよ、私達仲間なんだから。ちなみに私の名前は三条千鶴。大学生よ。それで私の隣にいるのは三条綾乃。私の従兄弟で同い年。」
そう少しボーイッシュな見た目の方の女子が話した。見た目はボーイッシュではあるが喋り方は妙に丁寧だった。
「よ、よろしくお願いしますっ。」
ワンピースを着た少し内気そうな女子がそう言った。
「ごめんね、綾乃は少し内気で敬語癖が抜けないのよ。」
「全然そんなこと気にしないよ。ていうか三条さんたちってもしかして三条グールプの方?少し見たことがあるような気がして、」
「そうよ。ばれてしまったら仕方ないわ。私達は三条グールプの娘よ。会社は私の兄が継ぐことになっているからお父様が私達にこのゲームに参加しなさいと言ってきたの。国王を三条グールプの人にしたいらしいから。」
「そうなんだ。それなら二人とも頑張らなきゃいけないね。」
「そうね。」
「そうですね~。」
いきなり綾乃が話だし私は少し驚いた。
そんなことを話しながら私達は会場に入り受付を済ませた。
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登場人物紹介

小川美沙(私)

三条綾乃

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